マーク金井の試打インプレッション

プロギア iD455ドライバー

2011/01/04 10:15

打ってみると?

試打クラブのスペックはロフトが9.5度。シャフトは純正M-43のS。リアルロフトは11.5度でフェースの向きは±0度。アドレスするとフェースがビシッと目標を向く。フェース厚は約53ミリ。それほど薄べったくはない。重心距離はメーカー値で38ミリだ。

シャフトはワッグルすると手元から中間部分がクイッと大きめにしなる。振動数は248cpm。アベレージ向けのドライバーにしてはやや硬めの設定だ。長さはヒールエンド計測で、45インチ(メーカー値も45インチ)。クラブ重量は308.4グラムでバランスはD0となっている。

打つ前に2~3度素振りすると・・・アベレージ向けドライバーにありがちな「軽過ぎて物足りない」感じがない。ワッグルするとヘッドだけでなくクラブ全体の重みが感じ取れる。シャフトの挙動を確認した後、ヘッドスピード45m/sぐらいで打ってみると、カキーンと甲高い金属音とともに高めのストレート弾道。捕まり具合はニュートラル。ヘッドはそれなりに大きいが、自分のイメージ通りの弾道が打ちやすい。

わざとアウトサイド・イン軌道に振ればスライス、インから煽って打てばフックがちゃんと出る。スイートエリアはそれなりに広いが、ミスを極端に補正する特性は持ち合わせていないようだ。

スピン量も多すぎず、少なすぎず。フェースセンターで捕らえると2600~2900回転。ティを高めにしてフェース上部で捕らえると2200~2400回転ぐらいまで減り、キャリーとランで飛距離を稼げた。純正シャフトは挙動がシャープ。トルクが少ないこともあって、しなり戻りがスピーディー。ダウンからインパクトにかけてはヘッドが気持ち良く加速する。反面、トップで力んで余計な負荷をかけるとトルク感の少なさが影響してシャフトが敏感に動き、ややトリッキーな挙動になってしまう。

「iD455」は見た目通り、挙動がとてもニュートラル。そして、ゴルファーにちょうどいい重さにこだわって作られているので、安定感の良さが際立っている。10発打って1発の飛びを求める人には物足りなさもあるが、コースに出た時、ドライバーをしっかり使いこなしたい人には頼りになる1本。ゴルファーの球筋を選ばず、クラブに補正機能、お助け機能を求めない人と非常に相性良く仕上がっている。

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