マーク金井の試打インプレッション

USTマミヤ ATTAS T2

2011/02/08 10:00

シャフトの挙動を検証

まずは一番ソフトスペックな6Rから打ってみた。ワッグルすると中間から手元側がしなる。硬くはないがしなり量は少なめだ。実際に打ってみると・・・トップからダウンの切り返しで手元から中間部分がクイッと小さめにしなり、ダウンからインパクトにかけてはシャフト全体がスピーディにしなり戻る。シャフトの挙動は控えめだが、インパクトではヘッドの重み全体をボールにぶつけられる。シャフト先端もRはそれほど硬くないのだろう。ややアッパー軌道でボールを捕らえることができた。

印象に残ったのが剛性感と弾き感。Rと表示されているがかなり骨太。シャフトのしなりを引き出すには最低でもヘッドスピード42m/s以上は必要だ。Rでも43~45m/sぐらいのヘッドスピードがあった方が、シャフトの性能を引き出せる。また、ゆったり振るよりもしっかり叩きにいった方が弾き感が増し、飛距離も稼げた。

Sに持ち替えると、さらにシャフトの剛性感が増し、しなり量は減る。ただし、硬い割には切り返しで、手元側がちゃんとしなってくれる。しなり量はわずかだが、しなりのポイントがハッキリと手に伝わるのでタイミングが取りやすい。そしてSは先端側が硬くなる分だけ、Rに比べるとアッパー軌道になりづらい。ヘッドがレベルに動く感じなので打ち出し角が高くならず、中弾道が打ちやすい。球筋的には捕まり過ぎないタイプ。ミスした時に引っかかりづらいことを考えると、スライサーよりもフッカーと相性が良さそうである。

続いて70g台のSを試打。こちらは6Sと同じ硬さだが、剛性感がさらにアップ。そしてしなり量も少ない。その影響で弾きが増し、叩けば叩くほどシャフトが気持ち良く動いてくれ、ボール初速が上がった。使いこなすにはそれなりのパワーが必要だが、飛びのポテンシャルは7Sが一番高い感じがする。「ATTAS T2」すべてに共通しているのは、しなり量が少なく弾き感を味わえること。しなり量が少ないとデリケートなシャフトになりやすいが、この「ATTAS T2」は適度にトルクがあるので敏感過ぎないのもいい。中弾道で低スピン弾道を打ちたい。引っかけのミスを軽減したフッカー、逆球を打ちたくないフェードヒッターにも相性がいいシャフトだ。

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UST マミヤ
T2の意味は「飛びます!飛びます!」
発売日:2010/09 参考価格: 42,000円