マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド バーナー スーパーファスト 2.0J ドライバー レッド

2011/04/05 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト10.5度。シャフトは純正のバーナー スーパーファスト FUBUKUKI50のS。10.5度表示でリアルロフトが13度。フェースアングルは+2.5度。アドレスするとロフトの多さ、そしてフックフェースの強さが否応なしに目に入る。シャフトは振動数が249cpm。クラブ重量は287g。非常に軽いがバランスはD5と非常に重い。長さは表示が46.25インチで、ヒールエンド法計測した実測値は45.75インチ。バランスが重い割にはヘッドの重さをあまり感じない。総重量を軽くするためにグリップがかなり軽いのかもしれない・・・。

アイアンでウォームアップをすませ、バーナーに持ち変えて打ってみると・・・「パシュ-ン」というやや高めの金属音。球離れは早く、打ち出し角が高め。そしてフックフェースが強い割には捕まり過ぎない。真っ直ぐ打つつもりでスイングしたら、ほぼストレート弾道。重心距離が長いんだろう。ヘッドがターンする感じが手に伝わってこない。フックフェースが強いのは・・・スライサーにドローを打たせることよりも、捕まりの悪さを補正するためのもののようだ。

リアルロフトが多いので弾道は高いが、スピンは少なめ。低重心効果で低スピン弾道が打ちやすくなっている。長尺効果でヘッドスピードも上げやすい。ただしヘッドが少し軽いのだろう。ヘッドスピードを上げていくと、ボール初速が思ったほど伸びなかった。

試打して印象に残ったのが直進性の高さ。スイートエリアが広く、重心深さの相乗効果で芯を外して打ってもヘッドがブレにくい。打点が不安定なゴルファーでも左右の曲がりを確実に抑えられる。

純正シャフトのSは、切り返しで手中間部分がしなり、ダウンからインパクトにかけてゆっくりしなり戻るタイプ。手元側がしっかりしているので長さを感じにくく、叩こうと思えば叩けるタイプだ。フックフェースが強いのでスライサー向けに見えるが、決してスライサー御用達ではない。長尺効果で飛距離アップを狙いたい人、そして左右に曲がりやすい人と相性が良いドライバーだ。

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