マーク金井の試打インプレッション

日本シャフト N.S.PRO MODUS3 シリーズ

2011/05/17 10:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドは「マグレガー マックテック IH101アイアン」。軟鉄鍛造でヘッドの大きさは大型キャビティとマッスルバックのほぼ中間。アスリートからセミアスリートにちょうどいいヘッドをチョイスした。

まずはSから試打。ワッグルすると手元側から中間部分がしなるのがハッキリと手に伝わる。実際に打ってみても挙動は変わらない。トップからダウンの切り返しで手元側がグイッと大きめにしなり、しなるポイントがダイレクトに手に伝わってくる。誤解を恐れず言うと、切り返しでシャフトの手元側が折れる(ベンド)感じだ。このしなり感は好みが分かれそうだが、ヘッドが遅れた感じになるため、トップからダウンの切り返しでヘッドの重みを感じやすい。そして、シャフトがタメを作ってくれる。

XはSに比べると手元側が硬くなるが、それでも手元側のしなりを感じやすい。ダウンからインパクトにかけては、シャフト全体がゆったりしなり戻り、ボールを厚く捕らえることができる。「N.S.PRO 950」は弾き感が強いシャフトだが、「MODUS3」は粘り感が強いシャフト。ダイナミックゴールドの挙動と非常に良く似ている。

インパクトゾーンではヘッドの入射角が安定し、打ち出し角、スピン量が安定。先端側が硬めに仕上げることで、ヘッドを走らせることよりも、ヘッドの挙動を安定させることにこだわりを感じた。「N.S.PRO 950」よりも約10g重いシャフトだが、シャフトの挙動は「N.S.PRO 950」とかなり異なる。切り返しでヘッドの重さを感じたいゴルファー、手元側のしなりを感じたいゴルファー、そして吹き上がりを抑えた弾道を打ちたいゴルファーと非常に相性が良いシャフトだ。

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