マーク金井の試打インプレッション

USTマミヤ ATTAS IRON シャフト

2011/07/12 10:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドはロイヤルコレクションの初代「SFIフォージドアイアン」と、ブリヂストンの「ツアーステージ X-BLADE GR C-1」。とぢらも軟鉄鍛造でヘッドの大きさは大型キャビティとマッスルバックのほぼ中間。セミアスリートにちょうどいいヘッドをチョイスした。

まずは一番ソフトな7(R)から試打。ワッグルすると手元が硬めで中間部分がしなる。実際に打ってみても、トップからダウンの切り返しで中間部分がカクッと小さくしなる。カーボンにしてはしなる量は少なめだ。カーボンならではのムチのようなしなり感を求める人にはやや物足りなさがあるが、反面、挙動をコントロールしやすい。また、先端側がしっかりしているので、ヘッドの入射角が安定している。

7(S)は、7(R)に比べると明らかに硬く、その分だけ挙動もシャープ。ダウンでタメを作ることを要求するが、それが上手くできるとインパクトゾーンで心地良い加速感を味わえる。ボール初速も上がり、飛距離も出る。

20g重い9(S)は、フィーリングが少し異なる。スチールユーザーを意識しているのか、7(S)に比べると挙動がマイルド。動きにまったく癖がなく、ヘッド性能がダイレクトに手に伝わってくる。スチールシャフトと比べると弾き感はあるが、弾き過ぎるタイプではなく、しっかり叩ける。そして同重量帯の軽量スチールと比べるとインパクトの手応えがしっかりしているのがいい。

スチールよりもカーボンのフィーリングが好きだけど、軽いシャフトは使いたくない。シャフトで距離を稼ぎたいけれど、方向性にもこだわりたい。そんなわがままなゴルファーと相性がいいシャフトだ。

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UST マミヤ
ATTASのコンセプトを受け継いだ癖のない仕上がり
発売日:2011/04 参考価格: 9,450円