マーク金井の試打インプレッション

クリーブランド ランチャー ツアーライト310 ドライバー

2011/07/19 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト9.5度。シャフトはメーカー純正の「アクションライト6.0」。フレックスはS。スペックを計測してみると、9.5度表示でリアルロフトが8.75度。かなりロフトが立っている。フェースアングルも見た目通りオープンの度合いが強く、実測-3.25度。市販ドライバーの中でも、群を抜いて手強いスペックだ。

長さは表示、実測とも45.5インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は314.2gでバランスはD3.5。シャフト重量が60g台なことを考えると・・・ヘッド重量は200g前後ありそうだ。シャフトの硬さの目安となる振動数は247cpm。ワッグルすると手元がしっかりしていて、中間部分がクニャッとしなる。ヘッドに比べるとシャフトはソフトな仕上がりだ。

シャフトに合せて、やや軽めに打ってみると「スパーン」という中金属音とともに低いライナー弾道。打ち出し角は10~11度ぐらい。ヘッドスピード43m/sぐらいだと、ボールが空高く舞い上がる感じは皆無だ。アゲンスト風に強い弾道がオートマチックに打てるが、反面、ボールを高く上げるためには、かなりアッパー軌道で打つ技術が要求される。

球筋も見た目通りで、真っ直ぐ打つつもりでスイングしたら・・・強めのフェード弾道。ボールを捕まえるタイプではなく、叩いても左に行かないタイプのドライバーだ。強いフックを打つつもりでインサイドからあおって打って、ようやく軽いドローボールになった。

スピン量は芯で捕らえると、2200~2500回転。リアルロフトが少ないことに加えて、重心も低くなっていることが低スピン弾道につながっているのだろう。フェースの少し上で打つとスピン量は1800回転ぐらいまで減る。

捕まりを求めるスライサーには非常に扱いにくいが、反面、左のミスをクラブで軽減したいフッカーには、安心して叩いていける。また、吹き上がりを抑えたいハードヒッターにも相性が非常に良い。ツアーライト310はツアープロにも「ハード」だと感じさせる骨太なドライバーだ。

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クリーブランド
「ライト・ウェイト・テクノロジー」によって軽量化を実現。
発売日:2011/03/12 オープンプライス