ブリヂストン ツアーステージ V-GTドライバー
2007/10/16 10:00
構えてみると?
460CCが当たり前の昨今、大きなヘッドを見ても滅多に驚かないが、このV-GTには「何だこりゃ~」と驚かされた。投影面積がとにかくデカイ。丸型ではあるが、ヘッドの後方が膨らんだ独特の扁平形状。加えて、「これってドライバーなの?」と突っ込みを入れたくなるほどフェースが薄い。カタログ値は53.4ミリだが、実際に定規を当てて計測すると51ミリ前後。ドライバーと言うよりは、3番ウッドを巨大にしたような形状だ。
こう書くと、非常にトリッキーなクラブに思えてしまうが、実際に手に取るとスンナリ構えられる。プロ、上級者が好む形状ではないが、全体的なバランスがいいのだろう。ミート率に不安を抱える初中級者には安心感がある形状。テニスのデカラケ同様、ミスヒットに対する恐怖感を上手く取り除いてくれるからだ。またクラブはヘッドからグリップまでライムグリーンで統一感を出している。
フェースの向きはフック。ヘッド慣性モーメントを追求した設計をすると重心距離が長くなり捕まりづらくなる。フックフェースは「スライサーにドローを打たせる」目的ではなく、捕まりの悪さをフックフェースによってニュートラルにしている可能性が大きい。
見た目はメーカーの意図通りスイートエリアが巨大に感じる仕上り。どれぐらいミスに強いのかじっくりとテストしてみたい。