マーク金井の試打インプレッション

三菱レイヨン FUBUKI Kシリーズ

2011/09/06 10:00

シャフトの挙動

まずは軽い方の50(R)から試打。ワッグルすると手元側が軟らかく、クニャッと大きめにしなる。FUBUKIのブランドイメージからするとかなり軟らかい。実際に打ってみても・・・切り返しでシャフトの手元側がムチのように大きくしなり、そして大きくしなり戻る。全体的な挙動はFUBUKIαシリーズと似ているが、しなり感はこちらの方が大きい。そして違いを感じるのが先端側の挙動。

αシリーズよりも先端側が少し軟らかい。スライサーがドローを打てるほどではないが、先が動く分だけつかまりが少し良くなっている。60g台のR、Sともも挙動は同じ。重量が重くなり、フレックスが少し上がっているが、切り返しでしなるポイント、しなり戻りの挙動は同じ。切り返しで手元側のしなりを大きく感じるのでシャフトがタメを作ってくれる。体感的にはFUBUKI αシリーズに比べると少し軟らかく感じる。

そして、しなり戻るフィーリングはFUBUKIならでは。αシリーズ同様、Kシリーズでもしなり戻るまでの間に若干のタイムラグを感じる。このタイムラグは好みが分かれそうだ。弾道計測してみると、打ち出しはやや低めで低スピン。打ち出しが低めなのでボール初速が上がりやすい。スピン量についてはシャフトが重く、そして硬くなるほど減っていく。

つかまりに関しては、基本的にはつかまり過ぎないシャフトだが、FUBUKIαシリーズに比べると、幾分つかまりが良くなっている。FUBUKIαシリーズのしっかり感は好きだけど、もう少しつかまって欲しい。もう少し軟らかいシャフトを使いたい。メーカー側の意図通り、FUBUKIKシリーズはそんなゴルファーと特性が非常に良いシャフトだ。

シャフトを計測してみると?≫
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三菱ケミカル
やさしさも加わったニューFUBUKI
発売日:2011/10/01 参考価格: 42,000円