キャロウェイゴルフ レガシーブラック ドライバー
打ってみると?
試打クラブは9.5度。シャフトは純正のS(グラファイトデザイン製 スピードマトリックス60WB)。ワッグルすると手元がしっかりしていて、中間部分がかなり大きめにしなる。硬さの目安となる振動数は244cpm。トルクは5.2度。中上級者向けのドライバーにしては軟らかめの設定だ。シャフトも適度にねじれる。
長さは実測44.75インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は307.2gでバランスがD1。ヘッドスペックは9.5度表示でリアルロフトが10.5度。フェースアングルは-1.5度。ヘッドスペックはアスリート向けの設定になっている。
まずはシャフトの硬さに合せて軽めに打ってみると・・・「スパーン」と中金属音。球離れは遅過ぎず、早過ぎず。ストレートを打つつもりでスイングしたらドロー弾道だった。オープンフェースだが、つかまりはすこぶるいい。重心距離が短めで、重心アングルが少し多めなのだろう。インパクトゾーンでヘッドが左に回転したがるのが手に伝わってくる。四角形のFT-i以降、キャロウェイはヘッドが返りやすいドライバーを作るのが上手い。このノウハウがレガシーブラックでもしっかり活かされている。そして操作性が高いので、ドロー、フェードも打ち分けやすい。
試打して印象に残ったのがスピン量。普通に打っても低スピン弾道。吹き上がりを抑えた弾道をオートマチックに打っていける。いい感じでとらえた時、2400~2600回転。キャリーとランで距離を稼げるドライバーだ。純正シャフトは数値通り、正直、アンダースペック。重量が適度にあるがSにしては軟らかい。シャフトでやさしさを演出しようとする意図が窺える。ハードヒッターはカスタムシャフトを選んだ方が良いだろう。
メーカーの意図通り、レガシーブラックはスクエアフェースなのにつかまりがすこぶる良い。大型ヘッドだと捕まらなくて右に飛びやすい中上級者には、球筋をコントロールしやすく、そして低スピン弾道で飛距離を稼げる1本である。