マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン ツアーステージ V-iQ ドライバー(2012年モデル)

2011/10/18 10:00

打ってみると?

試打クラブは10.5度で、シャフトは純正SR(VT-501W)ワッグルするとシャフト中間部分がクニュっと大きくしなる。振動数は230cpm。アベレージ向けのSRとしては軟らかめだ。長さは45.75インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は292.5gでバランスがD1.5。ヘッドスペックは表示10.5度でリアルロフトが14.25度。ドライバーというよりは3Wに近いロフトだ。フェースアングルは+5度。フックフェースの度合いが強いのも影響して、リアルロフトが多くなっている。

まずはシャフトの硬さに合わせて軽めに打ってみた。前作同様、「カキン」と残響音が少ないインパクト音。弾き感は非常に良い。ボールは打ち出しから高く、強いドロー弾道。ストレートボールを打つつもりでスイングしたら、フック回転で15~20ヤードほど左に飛んでいった。ヘッドの挙動もさることながら、強いフックフェースでつかまりが非常に良い。真っ直ぐ打つよりもドローの方が打ちやすい。

スピン量はやや多め。フェースセンター付近でとらえると2600~2900回転ぐらい。リアルロフトが14度以上あるから、正直、低スピン弾道は打ちづらい。ハードヒッターには吹き上がる怖さがある反面、ヘッドスピードが遅めの人には安定したキャリーを出しやすく仕上がっている。

シャフトは中間部分が大きめにしなり、しなり戻りがややスロー。前作に比べるとトルクが少し増えており、いい意味でシャフトの遊びを感じる。スイングの軌道が不安定な人でもタイミングが取りやすいだろう。NEW V-iQは見た通り、オートマチックにつかまったドローが打てるドライバー。そして、とにかくボールが高く上がる。ヘッドスピードが遅めで、スライスの度合いを軽減したい人には、お助け度が高い。そしてヘッドスピードが遅い人には、やさしく飛距離が稼げるドライバーだ。

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ブリヂストン
気持ちよくゴルフを楽しみたいアベレージゴルファーへ
発売日:2011/11/11 参考価格: 60,480円