マーク金井の試打インプレッション

ナイキ VR PRO リミテッドエディション フォージド ドライバー

2012/02/14 10:00

打ってみると?

試打クラブは9.5度。シャフトはツアーAD BB-6のS。スペックを計測すると、リアルロフトが10.5度でフェースアングルは+0.5度。数値的には少しフックフェースだが、アドレスするとフェースが被って見えない。スクエア感があって構えやすい。

長さは45.5インチ表示だが、ヒールエンド法計測だと45インチ。クラブ重量は312.5gでバランスはD2。硬さの目安となる振動数は262cpm。アスリート向けシャフトだけあって硬めだ。ワッグルすると手元側が少ししなる。

アイアンでじっくりウオームアップ後、しっかりスイングすると‥‥ボールを包み込むような手応えとともに放物線の強い弾道。ボールはややゆっくり飛び出し、スピンが少ない弾道で飛んでいく。球をフワッと上げるという感じはなく、落ち際までボールを前に前に進ませてくれる弾道が打ちやすい。

弾道計測データもイメージ通りで、打ち出し角はそれほど低くないが、スピン量が少ない。芯を喰うと打ち出し角は12~14度前後でスピン量は2000~2500回転。プロ、上級者が好む、アゲンストで飛距離を稼げるドライバーだ。

ヘッドの操作性は高く、重心距離が短めでヘッドを動かしやすい。ストレートに打つとストレート弾道。インサイドから入れるとドローが打て、アウトサイドからカットに入れるとフェード。自分の意志が伝わりやすく、弾道も打ち分けやすい。

純正シャフトとなっている、ツアーADのBBは手元側がしなり、ダウンからインパクトにかけてのしなり戻りややや遅め。ハードヒッターが叩きに行った時でも引っかかりづらく、打ち出しが低めで低スピン弾道が打ちやすく仕上がっている。

アスリート向けドライバーは数多く出されているが、その中でもVRプロリミテッドエディション フォージドはアスリート色が非常に強い。ヘッドスピードが44m/s以上の中上級者には魅力的な1本だ。

クラブを計測してみると?≫
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ナイキ
ツアープロも愛用するナイキのVRプロシリーズからリミテッドエディションフォージドが誕生
発売日:2012/03 参考価格: 78,750円