マーク金井の試打インプレッション

コブラ AMP ドライバー

2012/04/24 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト9.5度。シャフトは純正のフジクラランバックスAMPシャフトのS。ノーマルポジションに設定してアドレスしてみるとフェースは完全スクエア。目標に合せやすい。シャフトはSにしては軟らかめだ。ワッグルすると手元から中間部分が大きめにしなる。

シャフトの硬さに合せ、まずはヘッドスピードを43m/sぐらいで打ってみた。打感、打音はマイルド。それでいて初速が出ている。フェース面の大きさを上手く利用し、手応えのいい弾き感で、初速も出ている。

弾道的には、捕まりよりも左のミスが出づらい。重心距離がかなり長いので、フェースを開いて上げてしまうと捕まる球が打ちづらい。反面、シャットにフェースを使って打つと直進性が高い弾道が打ちやすい。

コブラならではを感じるのがスイートエリアの広さ。打点が少々ブレでもヘッドがブレにくく、そして飛距離の落ち込みも少ない。ミート率が悪いゴルファーには、かなりお助け度が高く仕上がっている。

スピン量は多過ぎず。少な過ぎず。低スピンの放物線弾道を打つにはフェース上側で捕える技術が求められる。強いシャローバックなので見た目は重心が低そうだが、実際は低重心ではなさそうだ。

純正シャフト(ランバックスAMP)のSは、切り返しで中間部分が大きめにしなり、ダウン後半からはややスローにしなり戻る。ダウンからインパクトにかけてはゆっくりしなり戻る。ヘッドを走らせるタイプではなく、タイミングが取りやすいシャフトだ。

弾道調整機能でCポジションにすると捕まりが良くなるが、それでもスライサーがドローを打てるほどにはならない。ヘッドの基本的な挙動を考えると、スライサーよりも左のミスが出やすいフッカーの方が弾道をコントロールしやすく仕上がっている。

見た目通りスイートエリアが広く、そしてボール初速が出やすい。ティショットが左右に曲がりやすい人、ボール初速を上げて飛距離を稼ぎたいフッカーには期待に大いに応えてくれるドライバーだ。

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