マーク金井の試打インプレッション

ピン アンサー ドライバー

2012/08/14 10:00

打ってみると?

試打クラブは9.5度の純正Sシャフト(INZ70)。ワッグルすると手元側のしなりが少し感じられる。振動数は253cpm。長さは実測で45.75インチ(ヒールエンド法計測)、クラブ重量は309.9gでバランスはD1.5。長尺仕様で重いヘッドが装着されているが、バランスは重くなっていない。アドレスするとフェース面は明らかに右を向いている。

素振りでシャフトのしなり具合を確認した後、1発目からしっかり振り抜くと‥‥フェード弾道。i20同様、重心距離は長めなんだろう。ダウンからインパクトにかけてヘッドが返りづらい。加えて、オープンフェースなのが影響しているようだ。ヘッドをインサイドから入れ、強めのドローを打つ感じでスイングすると捕まった球が打てる。逆に、フェースを開いてアウトサイド・イン軌道に打つと球を捕まえるのが非常に難しい。スライサーよりもフッカーの方が球筋をコントロールしやすく、イメージ通りの弾道を打ちやすいだろう。

弾道は中弾道。打ち出し角は11~13度とやや低めで、芯を喰った時のスピン量は2600~2900回転。i20に比べると低スピンの度合いは控えめな感じがする。

シャフトは手元側の重さを感じやすく作られているので、長尺で重いヘッドでも振り遅れのミスが出づらい。トップからダウンの切り返しでは手元側が適度にしなり、ややゆったりしなり戻る。インパクトゾーンでヘッドを走らせるタイプではなく、タイミングが取りやすいタイプのシャフトだ。

見た目同様、実際に打って見てもアンサーはG20とi20の中間的な印象を強く受けた。G20がオートマチックでi20がマニアルだとすれば、アンサーはセミオートマチックな感じだ。そして、G20、i20同様、アンサーも重心距離が長そうである。捕まりを求めるスライサーよりも、左へのミスを軽減したいフッカーと相性良く、重心距離の長さを上手くコントロールできるゴルファーが使うと、ヘッドのポテンシャルを生かして飛距離を稼げるドライバーである。

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