本間ゴルフ TW717 455 ドライバー
打ってみると?
試打クラブは9.5度。シャフトは純正のVIZARD TZ65のS。アドレスするとフェースがピシッと目標を向く。スクエア感が非常に強い。ワッグルすると手元がほんの少ししなるが、全体的に硬めの仕上がり。熱意系のコンセプト通り、プロ、アスリートが好む顔つきだ。フェース角は-1.5度でリアルロフトは9.5度。クラブ重量は317.5gでバランスはD2。硬さの目安となる振動数は263cpmとなっている。
アイアンをじっくり打ち込んでから、455に持ち替えて、最初からエンジン全開で打ってみた。「スパーン」とフェースに吸い付くような金属音とともにボールが前に前に突き進む。ヘッドスピードが46m/s前後だとボールが吹き上がる気配は皆無。スクエアに球を捕らえると、スピンが少ない飛ぶ弾道がオートマチックに打てる。
弾道計測すると、フェース中央付近で捕らえてもスピンが2400~2900回転。フェースの少し上側で打つとスピンはさらに減って、1700~2300回転。非力な人にはドロップする危険性があるが、反面、ハードヒッターには吹き上るリスクが少ない。軽く振って飛ばせるドライバーではなく、叩けば叩くほど飛距離を稼げるドライバーである。
そして試打して印象に残ったのが純正シャフトのVIZARD TZ65。Sシャフトとは思えないほどハードで、軽く振ることをシャフトが許さない。使いこなすには、最低でもヘッドスピードは45m/s以上必要だが、弾き感が実に心地良い。メーカー側は手元がしなるので粘り系とアピールしているが、ボクはこれは弾き系だと思う。シャフトの中間部分がしっかりしているからだ。そしてシャフト全体で力強くインパクトを迎えられ、フィニッシュまでしっかり振り切れる。
つかまりはニュートラルからややフェード。叩きにいってもつかまり過ぎない。そして操作性が非常に高く、ドロー、フェードが打ち分けやすく仕上がっている。TW717 455は見た目通り、叩けば叩くほどゴルファーの期待に応えてくれるドライバー。吹き上がって飛距離をロスするハードヒッター、低めの強い弾道で飛距離を稼ぎたい中・上級者には、見た目以上に期待に応えてくれるドライバーである。