テーラーメイド ロケットボールズ ステージ2 ドライバー
打ってみると?
試打クラブはロフト9.5度。シャフトは純正のTM1-213のS(三菱レイヨン製)。ノーマルポジションに設定してアドレスしてみると・・・フェースが開いてみえる。弾道調整機能が付いているが、ノーマルポジションではスクエアフェースではなく、完全にオープンフェース。スライサーよりもフッカーに好まれる顔付きである。
シャフトは純正のSとしては硬めな感じで、ワッグルすると手元側はほとんどしならない。初代RBZと比べるとワンフレックス以上硬く仕上がっている。アイアンでじっくりウォームアップした後、1球目からしっかり振ってみると・・・やや硬質な金属音とともにボールが素早く飛び出しだ。FW同様、ドライバーもフェースの弾き感はかなりのもの。ルール適合であるがボール初速が出やすいタイプのドライバーだ。
弾道はと言うと、ストレート弾道に打つと低いフェード弾道。ダウンからインパクトにかけてフェースが返る感じが希薄なので、左へのミスが出づらい。クラブでスライスを軽減したい人にはやや扱いづらいが、フェードを打ちたい中上級者にはイメージ通りの弾道が打ちやすい。ちなみに、インサイドからあおってドローを打とうとすると、インパクトゾーンでヘッドは急激に返り、つかまり過ぎてしまいやすい。FW同様、ドライバーも重心が浅めなのだろう。インパクトゾーンでヘッドを返そうとすると、挙動がピーキーになりやすい。球筋を左右に打ち分けようとするよりも、フェード弾道でオートマチックにフェアウェイキープをしたい人と相性が良いドライバーである。
ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測してみると・・・フェースセンターで捕えるとスピン量が2200~2600回転。重心が浅いのだろう。FW同様、スピンが少ない弾道で飛距離を稼げた。
純正シャフト(TM1-213)のSは、切り返しで中間部分がクイッと小さめにしなり、ダウンからインパクトにかけてはスピーディーにしなり戻る。前作に比べるとシャフトの剛性感が明らかにアップしている。
弾道調整機能で捕まる仕様にするとオープンフェースの度合いが減るが、それでもスライサーがドローを打てるほど捕まるわけではない。ヘッドの基本的な挙動も「つかまりを抑えた」タイプなことを考えると、RBZは左のミスを軽減させたいフッカー、もしくはフェード弾道で飛距離を稼ぎたいゴルファーと相性が良いドライバーである。