アダムスゴルフ スピードライン スーパーLS ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト9.5度で、シャフトは純正のS(SUPER LS)ワッグルすると手元から中間部にかけてしなりを感じる。シャフトには三菱レイヨンのロゴが入っている。振動数は250cpm、市販ドライバーのフレックスSの中では中ぐらいの硬さ。長さは45.25インチ。クラブ重量は307.3gでバランスがD2。ロフトは表示9.5度でリアルロフトが8.75度。フェースアングルは-1度。アドレスするとロフトがかなり少なく感じる。
まずはヘッドスピード44m/sぐらいから打ってみると・・・「パーン」と乾いた金属音とともにボールは低めに飛び出した。インパクト音は控えめだがボール初速は出ている。弾道はストレートから軽いフェード。インパクトゾーンでヘッドが返る手応えは希薄だ。ヘッドの挙動はニュートラル。体積のわりに重心距離が短めで重心も浅めなのだろう。大型ヘッドなのに操作性が高く、球筋を打ち分けやすく仕上がっている。ただしスライサーがドロー打てるドライバーではない。捕まった球を打つには、インサイドからヘッドを入れてフェースを返す技術が求められる。
弾道計測してみると、フェースセンター付近で捕らえると2400~2800回転ぐらい。リアルロフトが少ないことが影響しているのだろう。オートマチックにスピンが少ない弾道が打てる。そしてフェースのやや上側で捕えると、スピン量は1800~2200回転ぐらいまで減り、低スピン弾道でランが出やすい弾道で飛距離を稼げた。
シャフトは切り返しで手元から中間部分のしなりを感じるタイプ。ヘッドを走らせることよりも挙動をコントロールしやすく仕上がっている。ゆっくり振るよりもしっかり振った方がシャフトの性能を引き出せる感じがした。インパクトゾーンではヘッドがアッパーに動きづらいことを考えると、シャフト先端はやや硬めなのだろう。
大型ヘッドにしてはヘッドの操作性が高く球筋を打ち分けやすい。そして低スピン弾道が打ちやすいのでハードヒッターが飛距離を稼ぎやすい。スライサーよりも、左のミスを避けたいフッカーと非常に相性が良いドライバーだ。