マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ レガシープラチナム ドライバー

2013/10/29 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト9.5度。シャフトは純正装着されているランバックス プラチナのS(フジクラ製)。ワッグルすると中間部分がクイッとしなる。硬さの目安となる振動数は241cpm。Sにしてはやや軟らかめのセッティングである。長さは54.25インチで総重量が283.6g。バランスはD1(※ヒールエンド法計測)。9.5度表示でリアルロフトは10度。フェースアングルは-0.25度となっている。ワッグルするとヘッドがバランスよりもかなり軽く感じる。

まずはヘッドスピードを43m/sぐらいの感じで打ってみると、「シュパーン」と軽い金属音。クラウンがよほど薄いのだろう。フルチタンというよりは、複合ヘッドを打った時のような感触が手に伝わる。

ストレートを打つつもりでスイングしたら軽いドロー弾道。フェースはスクエアだが捕まりが良い。そしてヘッドが軽いからだろう。クラブの長さを感じないでフィニッシュまで一気に振り切れる。そしてヘッドスピードが普段よりも1~2m/sぐらい上がった感じである。

フルショットで弾道計測してみると、予想通り普段よりヘッドスピードが上がっている。47m/sぐらいでスイングしているのに、ヘッドスピードは軽く48m/sを超え、弾道計測してみると、ボール初速がしっかり出ていて飛距離を稼げた。フェースやや上側で捕らえるとスピン量は2200~2400回転。キャリーとランで距離を稼げた。ヘッドが軽いわりにはボール初速もしっかり出ているドライバーだ。メーカーの意図通り、反発性能はかなり高そうである。

純正シャフトとして採用されているランバックス プラチナは、シャフトの挙動に癖がなくタイミングが取りやすい。同社のスピーダーに比べるとしなり戻りの鋭さはないが、しなりを上手く利用しやすく仕上がっている。ゆったり振ってもしっかり振ってもミート率が安定している。

ヘッドが軽いドライバーはヘッドスピードが上がりやすい反面、軽い分だけボール初速が上がりづらいというのが常識。しかし、このレガシープラチナム ドライバーに関しては、この常識は当てはまらない。ヘッドが軽く感じるのにボール初速もしっかり出ているのだ。

ヘッドが軽く感じさせているという意味ででは、飛距離を求めるシニアゴルファーには大いに期待に応えてくれるドライバーである。

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キャロウェイ
発売日:2013/08/23 オープンプライス