ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 リミテッド
打ってみると?(弾道は)
試打クラブのロフトは9.5度。シャフトは標準装着されるツアーAD MT-6。硬さはSフレックス。アドレスするとフェースはビシッと目標を向く。見た目通り、フェースアングルは±0度。リアルロフトは8.5度(ノーマルポジション)。クラブ重量は314.5gでバランスはD2。シャフトはワッグルすると手元側が少ししなるだけ。中間部分は硬めだ。硬さの目安となる振動数は260cpmとなっている。
アイアンでじっくりウォームアップしてからリミテッドに持ち替える。ヘッドに合せて最初からヘッドスピードを46m/sに上げて打ってみると・・・「スパーン」と弾きの良い金属音とともにボールが低く飛び出し、前に前に飛んでいく。
吹き上がる気配はまったくなくて、典型的な低スピン弾道。現在発売中のハードヒッター向け「X-DRIVE 909」同様、このリミテッドも重心がかなり低そうだ。オートマチックで低スピン弾道が打てる。ハードヒッターをかなり意識した仕上がりだ。試しにヘッドスピード43m/sぐらいで打ってみると、ボールは全然上がらなかった。
弾道計測すると、フェース中央付近で捕らえてもスピン量が2300~2700回転。フェースの少し上側で打つと1500~2000回転。市販ドライバーの中でも、ひときわ低スピンで飛距離を稼げるドライバーである。
重心距離が短く感じ、操作性が非常に高い。インサイドから少しあおって打てばドロー弾道、アウトサイド・インのカット軌道で打てばフェード弾道。オートマチックに真っ直ぐ打ちたい人よりも、自分で球筋を操りたい人と相性良く仕上がっている。
標準装着の「MT-6」は振動数よりもしっかり感があるシャフト。中間部分の剛性が高いので弾き感がある。そしてシャフトに遊びが少ないので挙動がシャープ。スイングの乱れに対する許容範囲は大きくないが、叩けば叩くほど力強い弾道で飛距離を稼げる。
「X-DRIVE 709 リミテッド」は、従来モデルの「X-DRIVE 709」よりもさらに低スピンで強い弾道が打てる。誰でも簡単に使いこなせるドライバーではないが、低スピンで飛距離を出したいハードヒッターには更なる飛距離アップを狙えるドライバーである。