マーク金井の試打インプレッション

日本シャフト N.S.PRO ZELOS 7

2014/01/07 09:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドはロイヤルコレクションSFIフォージド。軟鉄鍛造でヘッドの大きさは大型キャビティとマッスルバックの中間ぐらい。アベレージゴルファーからセミアスリートにちょうどいいヘッドをチョイスした。

まずはRから試打。ワッグルすると手元から中間部分にかけてスチールシャフトとは思えないほどの大きなしなり感が手に伝わる。女性用シャフトかと思えるほど軟らかい。

実際に打ってみてもフィーリングは変わらない。トップからダウンの切り返しで手元から中間部分がグイッと大きくしなる。ヘッドの重みを感じやすく、シャフトがタメを作ってくれる。そして、ダウン後半からインパクトにかけてはシャフトがムチのように大きくしなり戻り、フィニッシュまで振り抜ける。

打感はスチールシャフトならではのソリッドな手応えがあるが、しなり感は従来のスチールシャフトとは大きく異なる。カーボンシャフトのようなしなり感があるのだ。ヘッドスピードが速い人よりも、ヘッドスピードが遅い人、そして女性にも扱いやすさを感じるシャフトである。

インパクトゾーンではシャフトのしなり戻りが大きいので、ボールが上がりやすく、そしてキャリーが出やすい。同社のNS750と比較すると、高弾道で飛距離が出やすく仕上がっている。

Sに持ちかえても、フィーリングはほとんど変わらない。硬さが少し増すが、それでも従来のスチールシャフトのSに比べると軟らかい。切り返しでは手元側から大きくしなり、しなり戻りも大きい。メーカー側がアピールしているように、従来のスチールシャフトでは味わえない大きなしなり感を得られる。スチールシャフトであるがカーボンシャフトのように高弾道が打ちやすいシャフトだ。

スチールシャフトのフィーリングが好きだけれど、パワーが足りないのでスチールシャフトを使えない。カーボンシャフトよりもスチールシャフトを使ってみたい。ゼロス7はドライバーのヘッドスピードが40m/s以下の男性、そして女性にも扱いやすい超軽量スチールシャフトである。

【適正ヘッドスピード】
ゼロス7(R):32~38m/s
ゼロス7(S):36~42m/s

シャフトを計測してみると?≫
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