マーク金井の試打インプレッション

ナイキ VR_S コバート 2.0 ドライバー

2014/01/28 08:00

打ってみると?(弾道は)

コバートはロフト角調整付きなのでヘッドは一種類のみ。シャフトは純正のS(三菱レイヨン製)リアルロフト角は10.5度のポジションで11.5度。フェースの向きは?0度。前作よりもスクエアフェースで構えやすくなっている。フェースの厚みは約55ミリ。前作よりも2ミリほど薄い。ディープフェース感がやや弱まっている。

シャフトはワッグルすると手元のしなりを感じる。振動数は242cpm。純正Sシャフトとしては平均的な硬さだろう。長さは45.5インチ。クラブ重量は306.4グラムでバランスはD0.5となっている。(すべて実測値)

シャフトに合せてややヘッドスピードを落として打ってみた。スパーンとやや控えめな金属音とともにボールは高く飛び出した。打感はソフトで球離れもやや遅めだ。前作同様、重心がやや高めなのだろう。フェース中央で捕えるとスピンが適度に入り、キャリーが出やすいタイプである。

球筋は真っ直ぐ打てばストレートから軽いドロー。前作よりもヘッド挙動に安定感が増している。見た目よりも重心が深いからだろう。メーカーの意図通り弾道直進性がアップしている。

弾道を計測すると、フェース中央付近で捕らえると、打出し角が12~14度。スピン量は2600~3000回転。フェースの上側で捕えるとスピン量は2200~2600回転に減り、飛ぶ弾道になった。前作同様、コバート2.0で効率良く飛ばすには、フェースの上側でヒットする技術が求められる。

純正シャフトは切り返しでシャフトの手元側がクイッとしなる。中調子だが手元側がしなるタイプのシャフトで、これにより切り返しのタイミングが取りやすくなっている。

モデルチェンジによって2代目となったコバート2.0。機能満載なドライバーであるが、ヘッド挙動は実にニュートラル。高弾道キャリーボールが打ちやすい。ドライバーが苦手な人が使えば、左右の曲がりを軽減できるし、大きなミスを減らせる分だけ平均飛距離を稼げる。ヘッドの挙動はニュートラルなので、調整機能を上手く使えば、スライサー、フッカーともに扱いやすいドライバーである。

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ナイキ
発売日:2014/01/31 参考価格: 60,480円