アルディラ ツアーブルー JV、ツアーグリーン JV
シャフトの挙動
シャフト試打で使うヘッドはテーラーメイドのグローレ。調整機能がついており、シャフトを脱着できるので同じヘッドで異なるシャフトを試打できる。今回はシャフト重量を考慮しやや長尺の46インチで組み上げた。シャフトはツアーブルー、ツアーグリーンとも60g台で、どちらも硬さはSフレックス。
まずは中調子のツアーブルーから打ってみると・・・トップかららダウンの切り返しではシャフト全体がムチのように大きめにしなる。そして、ダウン後半からインパクトゾーンでは、これまたムチのようにスピーディーにしなり戻る。メーカー側は中調子と言っているが、フィーリング的に先もほどよく動くので先中調子に感じるシャフトだ。三菱レイヨンのシャフトに例えるならば青マナに挙動が近く、そして青マナよりもシャフトが良く動く。つかまりも良いシャフトである。
米国メーカーのシャフトというハードなイメージを持たれがちだが、このツアーブルーに関しては、しなりを体感しやすく仕上がっているシャフトだ。インパクトゾーンではヘッドが返りやすいだけでなく、アッパーにも動きやすい。高めの弾道をシャフトが打たしてくれる。
対して、ツアーグリーンは切り返しで手元がクイッとしなり、ダウン後半からインパクトにかけてはシャフト全体が力強くしなり戻る。シャフト中間剛性はかなり高く、手元調子の弾き系シャフトだ。こちらは三菱レイヨンの白マナに近い挙動で、そして白マナよりもしなりを感じやすく仕上がっている。先端側が硬めなので左のミスが出づらいだけでなく、抑えた弾道が打ちやすく仕上がっている。
どちらもシャフトにツアーのロゴが入っているが、シャフトの挙動はしなやかで、しなり量も多め。インパクトゾーンでヘッドを走らせてやろうとする意図が強く感じられた。ちょっと捕まるシャフトが欲しい人にはツアーブルー、シャフトでさらに強い弾道を打ちたい人、叩いても左に行きづらいシャフトを求める人にはツアーグリーンをお勧めしたい。