マーク金井の試打インプレッション

アルディラ ツアーブルー JV、ツアーグリーン JV

2014/02/04 08:00

シャフトの特性をズバリ

デザインは幾何学的なデザイン

米国シャフトメーカーの老舗的な存在であるアルディラ。そのアルディラから最新モデルとして登場したのが、今回試打する「ツアーブルー」と「ツアーグリーン」。ブラックベースで幾何学的なデザインがあしらわれ、ツアーブルーは手元側がブルー、ツアーグリーンは手元側がグリーンに配色されている。

対象ユーザーはアベレージゴルファーからプロ、アスリートまで。フレックスは50g台がRとS、60g台と70g台にはR、S、Xの3種類が幅広くラインアップされている。このシャフトはアルディラの親会社である三菱レイヨンと共同企画した日本仕様(ジャパンバージョン)で、デザインや重量のバリエーションは日本人ゴルファーの嗜好に合わせているそうだ。

シャフトの特徴は、同社独自の「マイクロラミネート製法」を採用したこと。極薄で補強効果の高い材料を多層に配置する設計により、突出した性能と均一なシャフト周方向の剛性を実現。また、カウンターバランスに設定することで、重めのヘッドや長尺にも対応しているとメーカー側はアピールしている。ツアーブルーはシャフトが全体的にしなる中調子、ツアーグリーンは手元のしなりを感じ取りやすい中元調子となっている。

スペックを計測してみると・・・中調子のブルーは振動数が257cpm。アフターマーケット用シャフトとしてはやや軟らかめの設定だ。センターフレックス値も4.13とやや低め。先中調子であることが数値で分かる。手元調子のグリーンの振動数は263cpm。センターフレックス値は4.82。こちらは振動数に対してセンターフレックス値が高い。手元が軟らかく中間部分が硬めに設計していることが分かる。数値的にはグリーンの方がブルーよりも少しハードに仕上がっている。

【シャフト計測データ】
ツアーブルー 65S:長さ46インチ/重さ316.2g/バランスD2.5/振動数257cpm/センターフレックス値4.13
ツアーグリーン65S:長さ46インチ/重さ312.9g/バランスD2/振動数263cpm/センターフレックス値4.82
(※テーラーメイド グローレ ドライバー/ヘッド重量198g、接着寸35mm)

シャフトの挙動≫
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