マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ X2 HOT ドライバー

2014/02/11 08:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブは9.5度のS。シャフトは純正のSで「X2 HOT」。スクエアポジションだとフェースの向きはほぼスクエアだ。リアルロフト角は大き過ぎず、小さ過ぎず。シャフトはワッグルすると手元から中間部分がクイッとしなる。純正Sとしては平均的な硬さの設定だ。クラブの長さは45.5インチでバランスはD1。クラブ重量は303.6g(実測値)ワッグルするとヘッドが少し軽く感じる。

シャフトに合わせてやや軽めにスイングしてみると・・・「スパーン」という金属音とともにボールが力強く飛び出す。前作同様、フェースの弾き感が強く、球離れが早い。ルール適合フェースだが反発の高さが手にダイレクトに伝わってくる。弾道はやや高めの弾道。ストレートボールを意識してスイングすると、イメージ通りのストレート。スライサーがドローを打てるタイプではなく、ヘッドの挙動はニュートラル。9度のモデルはヘッドがやや返りづらい。

印象に残ったのが振り切りやすさ。前作同様、ヘッドが少し軽めなのだろう。フィニッシュまで一気に振りきれる。重いヘッドが好きな人にはやや物足なさがあるかも知れないが、ヘッドの軽さを生かしてヘッドスピードを上げたい人と相性が良さそうだ。コンピュータで弾道計測してみてもヘッドスピードが上がりやすく、それに比例してボール初速も上がる。スピン量は少なめで、フェースのやや上で捕らえると2000~2400回転ぐらい。キャリーとランで飛距離を稼げる。

純正シャフトの「X2 HOT」は、切り返しで手元側が適度にしなりタイミングが取りやすい。ダウンスイングからインパクトにかけてはシャフトが力強くしなり戻ってくれ、力強くボールを捕らえることができた。前作はムチのような粘り感があったが、このモデルは中間剛性がアップしている。シャフトの腰がしっかりしている弾き系になっている。

前作同様フェースの反発が高く飛び性能が高い。加えて、ヘッドもシャフトも少しずつバージョンアップしていて全体のバランスが良くなっている。弾道調整機能でフェースの向きを調整できるが、ロフト角9度のモデルに関しては、スライサーよりもフッカーが飛距離を稼げるドライバーである。

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キャロウェイ
発売日:2014/01 参考価格: 60,480円