コブラ BiO CELL+ ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはノーマルポジションでロフトが9.5度の設定。シャフトは純正のUSTマミヤのアッタス 5GoGoのS。ノーマルポジションに設定してアドレスしてみると、フェース向きはややオープン。シャフトはワッグルすると手元がしっかりしていて中間部分が少ししなる。振動数は262cpm。長さは45インチでバランスはD5。クラブ重量は318.6gと重めだ。
アイアンで入念にウォームアップして打ってみると・・・スパンとやや硬質な手応えとともにボールはやや低めに飛び出した。真っ直ぐ打つもりでスイングしたら軽いフェード弾道。つかまる感じではなく、左のミスが出づらい感触が手に伝わる。見た目よりも重心が浅めなのだろう。インパクトゾーンではヘッドが返りづらい特性があり、スライサーよりもフッカー好みに仕上がっている。
コブラならではに感じるのがスイートエリアの広さ。見た目通り、打点が少々ブレでもヘッドがブレにくく、そして飛距離の落ち込みも少ない。ミート率が悪いゴルファーには、かなりお助け度が高い。
スピン量はやや少なめ。フェースセンターで捕えると2800回転前後で、フェース上部でつかまえると2000~2400回転となり、低スピンの放物線弾道の飛ぶ弾道が打てる。メーカーの意図通り、前作のAMPよりも重心の低さを感じる。
純正装着されているアッタス5は、手元と先端がしっかりしていて中間部分がしなる中調子。ヘッドだけでなくシャフトも左へのミスが出づらいタイプだ。ゆったり振ってヘッドを走らせたい人よりも、しっかり叩きたい人の方がタイミングが取りやすいシャフトだ。
そして印象に残ったのがヘッドの重さ。市販ドライバーの中ではかなりの重へッドで、振り切るにはそれなりのパワーが必要である。弾道調整機能がついており、ドローポジションで打つと、つかまりが良くなるが、それでもスライサーがドローを打てるほどにはならない。ヘッドの基本的な挙動を考えると、スライサーよりも左のミスが出やすいフッカーの方が弾道をコントロールしやすく飛ばせるドライバーだ。見た目通りスイートエリアが広く、低スピンで左へのミスが出づらい。しっかり叩けるフッカーと相性が良いドライバーである。