キャロウェイゴルフ BIG BERTHA ALPHA ドライバー
構えてみると?
キャロウェイのビッグバーサと言えば、1990年代に大ヒットした往年のモデル。そのビッグバーサの名前を付けて新しいドライバーが2機種ラインナップに加わったが、今回試打するのはプロ、アスリート向けのBIG BERTHA ALPHA ドライバー。ツアーレベルの飛距離と正確性にこだわって開発されており、最大の特徴は弾道調整機能。ヘッドの中央内部には5センチほどの棒状のウエイト、「グラビティーコア」が入っている。重量は約12g。先端側が極端に重くなっており、重い部分を上に向けて装着したり、下に向けたりして装着できる。これにより重心(スイートスポット)の高さを上下に調整できるのだ。
加えて、ヘッドのトウ側とヒール側にはウエイトビスが配され、ヘッド重量、そして重心距離を調整できるようになっている。シャフトは脱着式でホーゼルの向きを変えることでロフト角、フェース向き、ライ角が調整できる。可変式ドライバーは数多く出回っているが、重心位置を上下に移動できるのは、今のところBIG BERTHA ALPHAだけである。
体積は453CC。ヘッドはカーボンコンポジット。クラウン部分に比重の軽いカーボンを採用し、その他はチタンで作ることでフリーウエイトを稼いでいる。ソール側は調整機能満載でデコラティブだが、ヘッド形状は洋梨型ですっきりしている。やさしさよりも、低スピンで強い弾道をイメージできる顔つきだ。フェース厚は約59ミリとかなりディープフェース。ヘッドは一種類のみで、ノーマルポジションでのロフト角は9度となっている。調整機能が満載されているが、クラブで一番大事なのはノーマルスペックでの性能。メーカー側は最適スピン量をアピールしているが、メーカーの意図通り飛びの最適スピン量が打てるのかどうか、じっくりテストしてみたいと思う。