マーク金井の試打インプレッション

マルマン VANQUISH-XR ドライバー

2014/04/29 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9.5度のオリジナルSシャフト。ワッグルすると手元側が硬めだ。振動数は235cpm。アベレージ向けのSシャフトとしてはやや軟らかめだが、頼りないというほどでもない。46.5インチでクラブ重量が295.4g。バランスはD2.5(※60度法計測値)。長尺仕様なのでバランスが少し多めに出ている。アドレスするとフックフェースでリアルロフト角も大きめだ。

シャフトの硬さに合わせ、少しヘッドスピードを落として打ってみると、「スパン」と乾いたインパクト音とともにボールが高く飛び出した。金属的な派手な音がしないのは予想外だったが、弾道は力強く、スピンも少なめだ。捕まりも良くてドローが打ちやすい。
ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道を計測すると、打ち出し角は14度前後でスピン量は2300~2800回転。リアルロフト角が大きいわりには低スピン弾道が打ちやすく、キャリーとランで飛距離を稼げる。シニア向けのドライバーと思いきや、強く叩いてもクラブの挙動が安定した強い弾道が打てるドライバーである。

シャフトは振動数が示す通り軟らかめの設定であるが、トルクが少ないからだろう。ヘッドスピードを下げて打っても上げて打っても、振り遅れない。しなるわりにねじれにくいのでクラブの挙動が安定している。切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンではスピーディーにしなり戻る。ゆっくり振ってもヘッドの加速感を心地良く味わうことができた。

マジェスティというとシニア御用達というイメージだが、この「VANQUISH-XR ドライバー」はいい意味で期待を裏切るドライバーだ。ディープフェースでアスリートライクにできているので、しっかり叩きたい50歳以上のゴルファーと相性がよく、そして高弾道で強い球が打てるドライバーである。

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マルマン
発売日:2013/07/10 参考価格: 172,800円