キャロウェイゴルフ X2 HOT PRO ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト角9度のS。シャフトは純正のSで「X2 HOT」。スクエアポジションだとフェースの向きはややオープン。スライサーよりもフッカーが構えやすい顔つきだ。リアルロフト角も小さめで、アドレスすると低めの弾道をイメージしやすい。シャフトはワッグルすると手元から中間部分がクイッとしなる。プロと名前が付いているが、シャフトはそれほどハードではない。振動数は244cpm。長さは45インチでバランスはD0.5。クラブ重量は306g(実測値)。ノーマルモデルに比べると、長さは0.5インチ短く、重量は約3グラムとなっている。
ワッグルしてシャフトのしなり具合を確認して、ボールを打ってみた。「スパーン」というやや曇った金属音とともにボールが力強く飛び出す。X2 HOT同様、このプロもフェースの弾き感が強く、球離れが早めだ。ルール適合フェースだが反発の高さが手に伝わる。弾道は中弾道。ストレートボールを意識してスイングすると、軽いドロー弾道。スライサーがドローを打てるタイプではないが、X2 HOTに比べるとヘッドが少し返りやすく、ドロー弾道が打ちやすい。こちらのヘッドがやや小ぶりなので、X2 HOTに比べると重心距離が短そうである。
コンピュータで弾道計測をしてみると、X2 HOTに比べてヘッドが少し返りやすく、ドロー弾道が打ちやすい。スピン量は少なめで、フェースのやや上で捕らえると2000~2400回転。キャリーとランで飛距離を稼げるドライバーだ。
純正シャフトの「X2 HOT」は、X2 HOTに装着されるシャフトと同じで、切り返しで手元側が適度にしなりタイミングが取りやすい。ダウンスイングからインパクトにかけてはシャフトが力強くしなり戻ってくれ、力強くボールを捕らえることができた。前作はムチのような粘り感があったが、このモデルは中間剛性が少しアップしているようだ。
X2 HOTに同様、フェースの反発が高く飛び性能が高い。X2 HOTに比べるとヘッドが小ぶりな分だけ操作性がアップし、ドローやフェードを打ち分けやすくなっている。またリアルロフト角はこちらの方が小さいので、吹き上がりを抑えたいハードヒッターや、低めの弾道を打ちたいゴルファーと相性良そうである。重心距離が長めで重心が浅めなので、X2 HOT同様、このX2 HOT プロもスライサーよりもフッカーが飛距離を稼げるドライバーだ。