マーク金井の試打インプレッション

マルマン MAJESTY PRESTIGIO VIII ドライバー

2014/07/15 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブは9.5度の純正Sシャフト(MAJESTY LV710)。ワッグルすると手元側から先端側にかけて滑らかにしなる。アベレージ向けのSシャフトとしてはかなり軟らかめだ。長さは実測47.5インチでクラブ重量が268g。バランスはD3。(※60度法計測値)。長尺仕様なことと軽量グリップが採用されているので、バランスが少し大きめに出ている。

シャフトの硬さに合わせ、ヘッドスピードを遅めにして打ってみると、「スパ-ン」と乾いた上質な金属音とともにボールが鋭く高く飛び出した。長尺効果も相まってイメージよりもヘッドスピードが出てくれ、それに伴いボール初速も出ている。クラブは非常に軽いにも関わらず弾道は力強く、スピンも少なめだ。捕まりはニュートラル。ややフックフェースだが、ストレート弾道をイメージしてスイングすれば、イメージ通りストレート弾道が打てる。

そして試打して印象に残ったのがシャフト。軟らかいにも関わらずしなり戻りがシャープで、挙動が実に安定している。シャフトはムチのようなしなり感があり、そしてバネ性が高い。インパクトゾーンで爽快な加速感を味わえる。ヘッドスピードが40~43m/sで打った時、しなり感が心地良くフィニッシュまで一気に振り切れた。

ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測すると、打ち出し角は13~14度でスピン量は2200~2700回転。リアルロフト角が大きいわりには低スピン弾道が打ちやすく、キャリーとランで飛距離を稼げる。さすがにここまでヘッドスピードを上げるとシャフトはしなり過ぎる感じになるが、頼りない感じにはならかった。

シャフトは振動数が示す通り軟らかめの設定であり、トルクも大きめだ。切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンではスピーディーにしなり戻る。ゆっくり振ってもヘッドの加速感を心地良く味わうことができる。

47.5インチ(メーカー値は47インチ)の長さを感じないで振り切れるのが、このプレステジオの最大の魅力。55歳以上のベテランゴルファーが長尺効果でさらなる飛距離アップを狙えるドライバーである。

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