ツアーエッジ EXOTICS XCG-7 ドライバー
打ってみると?(弾道は)
ヘッドは1種類なので、ロフト角は試打では標準ポジションの10.5度に設定。シャフトは純正Sシャフト(Matrix EXOTICS Red Tie6Q3.1)。ワッグルすると手元側も中間部分も非常に硬く、ほとんどしならない。純正Sシャフトとしては非常に硬い。長さはメーカー値、実測値とも45.25インチでクラブ重量が316.5g。バランスはD4。(長さは60度法計測値)。市販ドライバーの中では軽いタイプではなく、アスリートゴルファーを意識した重さを感じるドライバーである。
アイアンで入念ウォームアップした後、XCG-7に持ち替えて打ってみた。「シュパーン」と金属音とともにボールは力強く飛び出した。フェースの弾き感が耳と手にダイレクトに伝わる。弾道も力強い。真っ直ぐ打てばストレートから軽いフェード弾道。従来モデルに比べると重心距離が少し伸びたのだろう。ヘッドがやや返りづらく感じる。
ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測すると、打ち出し角は12~13度でスピン量は2500~2900回転。フェースセンターで捕らえてもスピン量は増えすぎない。極端な低重心ではないが、吹き上がりを押さえた弾道が打ちやすい。試打して印象に残ったのがスイートエリアの広さ。前作に比べるとミスの許容範囲が広がっている。芯を外してもボール初速が落ちづらく、方向性も安定している。打点がバラつきやすいゴルファーにはやさしく飛ばせるドライバーだ。
純正シャフトは実際にスイングしてみても非常にハードで手強い。切り返しでシャフトをしならせるにはそれなりのパワーが求められ、しなり量も控えめ。硬いシャフトが好きな人には心地良いが、非力なゴルファーには手に負えない硬さである。手元が硬いので、ダウンでタメを作る技術が求められるシャフトでもある。
XCG-7はスイートエリアが広いので、中級者から上級者までティショットに不安を抱えるゴルファーが使うと、クラブがミスをカバーしてくれる。安心して叩けるドライバーである。ただし、純正シャフトはかなり硬い。Sシャフトを使いこなすには、それなりのパワーが求められるドライバーでもある。