マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン J715 B3 ドライバー

2014/08/19 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト9.5度。ノーマルポジションだとリアルロフト角が11.25度でフェース角が+0.75度。アスリート向きにしては捕まり重視になっている。純正Sシャフトの振動数は249cpm。長さは46インチでバランスはD2。クラブ重量は307.2g。アスリート向けドライバーにしてはやや長めだ。まずはヘッドスピードを44m/sぐらいで打ってみると、シャフトの硬さに合わせてやや軽めにスイングしてみると、スパ-ンとやや硬質な手応えとともにボールは力強く飛び出した。弾道は高めで強めのドロー弾道。大型ヘッドにもかかわらず重心距離が短いのだろう。インパクトゾーンでヘッドが返りやすいのが手に伝わる。オートマチックに真っ直ぐ飛ばすことよりも、捕まりの良さ、操作性の高さを強く意識していることが窺える。フェースをシャットに使うゴルファーよりも、スイング中にフェースの開閉させるゴルファーの方が扱いやすいドライバーである。

そして、印象に残ったのがフェースの弾き感。ルール適合ドライバーであるがボールの初速が出やすく、芯を喰うと自分のイメージよりもボールが素早く飛び出す。打点をわざとバラつかせても、ボール初速が落ちづらい。高初速で飛距離アップが狙える。

ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道計測してみると、フェースセンター付近で捕えるとスピン量は2800回転前後。フェースのやや上側で捕らえると2200~2600回転となり、低スピンで飛ぶ弾道が打てた。ディープフェースなので、ティーを高めにすると低スピン弾道が打ちやすい。

純正装着されているツアーAD J15-11W(ブリヂストンオリジナル)は癖のない中調子で、インパクトゾーンでは先端側が素早くしなり戻る。ヘッドの走りを体感しやすいシャフトだ。手元から中間部分がしっかりしているが、タイミングが取りやすく仕上がっている。

弾道調整機能が付いており、基本性能としては重心距離が短く、ヘッドの操作性が高い。捕まった球が打ちやすいだけでなく、挙動がコントロールしやすいのでドローやフェードを打ち分けやすい。

また、大型ヘッドでありながら小回りが利くドライバーである。ヘッドの挙動を考えると、直進性が高い弾道をオートマチックに打ちたい人よりも、球筋を自在に操りたいゴルファーに向いたドライバーである。そしてもちろん飛距離アップを狙っているアスリートゴルファーにも期待に応えてくれるドライバーである。

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ブリヂストン
発売日:2014/09 参考価格: 68,040円