ダンロップ スリクソン Z545 ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト角9.5度。ノーマルポジションだとリアルロフト角が9.5度でフェース角が-0.75度。アスリート向けのクラブらしくリアルロフト角が小さく、スクエアフェースになっている。シャフトは「Miyazaki Kosuma」ブルーの6Sシャフト。硬さの目安となる振動数は262pcm。ワッグルすると中間部分のしなりを少し感じる。長さは45.5インチ(60度法計測)でバランスはD3。クラブ重量は313.9gとなっている。
アイアンでじっくりウォームアップしてからZ545を打ってみると、シュパーンと心地良い金属音とともに、ボールはやや低めに飛び出した。フェースの構造が変わったことで、打感はゼクシオに近づいている。弾道はストレートから軽いフェード弾道。インパクトゾーンでヘッドが返りづらい。
同じシリーズのZ945 ドライバーやZ745 ドライバーに比べると、メーカーの意図通り直進性の強い弾道がオートマチックに打てる。ゼクシオのようなやさしさを感じるが、ボールの捕まり具合はゼクシオと正反対。ゼクシオは捕まりの良さを感じるが、このZ545は意図的に捕まらないようなチューニングがなされている。捕まりの良さよりも、左へのミスが出づらい。スライサーよりもフッカーと相性の良さを強く感じる。
弾道計測してみると、打ち出し角が11~12度前後でスピン量は2400~2800回転。前作同様、重心位置は極端には低くなさそうである。リアルロフト角は小さめだが、Zシリーズの中では最もキャリーを出しやすい。フェース中央で捕えるよりもフェースのやや上側で捕えた方が低スピンで強い弾道が打てた。
「Miyazaki Kosuma」のブルーは手元がしっかりしていて中間部分がしなる中調子。しなり量は控えめで、しなり戻りはややスロー。先端側がやや硬めなのでヘッドの入射角が安定し、中弾道が打ちやすいシャフトだ。ゆったり振る人よりもしっかり叩きたい人の方がフィーリング的には相性が良さそうである。
545はアスリートモデルであるが、945や745に比較すると、ヘッドが大きい分だけミスに強く、直進性が高い弾道が打ちやすい。ゼクシオのようなやさしさを求めつつも、左のミスを減らしたい。ゼクシオよりももう少し重いドライバーを使いたい。そんな中上級者には、545は満足度が非常に高いドライバーになってくれるだろう。