マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ ビッグバーサ アルファ 815 ドライバー

2014/12/09 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9度。シャフトは純正のS(グラファイトデザイン製 キャロウェイ
ビッグバーサ専用)。アドレスするとフェースがほんの少し右を向く。リアルロフトはそれほど大きくなさそうだ。

長さは45インチ。クラブ重量が308gでバランスがD1.5。ワッグルするとシャフトの中間から先端側にかけて大きめにしなる。まずグラビティーコアは重心が低くなるように設定した。

アイアンで軽くウォームアップしてから打ってみると・・・「シュパーン」と心地良い金属音。ストレートを打つつもりでスイングしたら、1発目からストレート弾道。程よい捕まりで、なおかつボールも上がりやすい。前作に比べると、捕まりが良くなり、高弾道が打ちやすい。重心が浅めなのは変わりないが、前作に比べると重心角が少し大きくなったように感じる。前作は明らかにフッカー向けだったが、2代目はヘッドの挙動がニュートラルで、なおかつミスに対しての許容範囲が広がっている。アスリート向けだが、ヘッドの挙動はシビア過ぎず、オートマチックに打っていけるドライバーだ。

ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測すると、スピン量は少なめ。芯でとらえたときのスピン量は2300から2800回転。前作に比べるとスピン量は少し増えたが、その分だけ安定したキャリーが出やすく、キャリーとランで飛距離を稼げた、フェース上側で捕らえるとスピン量は2000回転以下に減るが、前作に比べるとドロップ球は出づらくなっている。

続いてグラビティーコアの重い部分を上にして試打してみると(重心を上げると)、スピン量が200~300回転ほど増えた。吹け上がるほどではないが、スピン量がやや多めだ。元々スピン量が少ない人は、こちらの方が飛ぶ弾道が打ちやすくなりそうだ。

純正シャフトは数値通りで、ややアンダースペック。重量は適度にあるがSにしては軟らかい。トルクも大きめなので切り返しでシャフトのしなりを感じやすく、かつ粘り感がある。タイミングが取りやすいシャフトだが、ハードヒッターにはやや物足りないかも知れない。

メーカーの意図通り、『ビッグバーサ アルファ 815 ドライバー』は前作よりも捕まりが良くなり、ボールも上がりやすくなっている。スピン量を調整できる機能に目を奪われがちだが、基本性能はアマチュアにも扱いやすいアスリートモデルになっている。クラブの挙動がニュートラルになったことで、多くのゴルファーがやさしく飛ばせるドライバーである。

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キャロウェイ
発売日:2014/11/14 参考価格: 70,200円