マーク金井の試打インプレッション

三菱レイヨン BASSARA GG(ガーゴイル)

2015/05/05 09:00

シャフトの挙動

シャフトに組み合わせるヘッドの種類はテーラーメイドの初代グローレ。重量が約196g(スリーブ込み)で、体積はルール最大級の460cc。シャフトが脱着できるタイプなので、同じヘッドでシャフトを打ち比べるために極めて便利なドライバーである。長尺向けのシャフトではないので、長さは46.5インチで組み上げている。

ワッグルすると手元側がしっかりしていて、中間から手元側のしなりをほどよく感じられる。全体的にはそれほど硬くないが、しなり幅はあまり大きくない。

実際に打つと、ワッグルとは少しフィーリングが異なる。わずかではあるが手元側にしなるポイントがあり、切り返しでヘッドの重みを感じ取りやすいところが好印象。シャフトの中間剛性がやや高めのため、ダウンスイングでシャフトの挙動が安定している。インパクトゾーンでは、シャフト先端側の動きが大きくなり、打ち出し角は高く、捕まりも良くなる。

シャフトの挙動としては、同社の「ディアマナ R」シリーズにやや似ているが、こちらの方が軽い分だけ、長尺でもしっかり振り切ることができるため、ボール初速も出る。好みの問題にもなるが、「ディアマナ R」に比べると良い意味でシャフトに遊びがあって、ミスに対する許容範囲が広い。軽量で硬いシャフトではないが、しっかり叩けるシャフトである。

弾道はニュートラルなのでスライサーにもフッカーにも扱いやすいが、どちらかと言えば軽めのドローか。シャフト先端側が軟らかめで、高弾道で捕まった球が打ちやすく仕上がっている。今、流行の浅重心・低重心のヘッドと相性も良さそうだ。

弾道計測してみると、良い感じでとらえられたとき、打ち出し角は12~14度でスピン量が2300~2800回転。だから、高弾道でキャリーをしっかり出せる。

【適正ヘッドスピード】
BASSARA GG(53S):42~46m/s

シャフトを計測してみると?≫
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