ヤマハ インプレス RMX 02 ドライバー(2015年)
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正シャフトとして用意されているSpeeder 575のSを装着。フジクラ製でスピーダーのロゴが大きく入る。9.5度表示で、リアルロフト角は10.25度。フェース角は+0.5度。アドレスすると、少しフェースが左を向いており、フッカーよりもスライサー好みの顔つきに仕上がっている。
シャフトは軽めで軟らかめ。ワッグルすると、中間から先端側が大きくしなる。硬さの目安となる振動数は246cpm。クラブ重量は302.2gで、バランスはD1.5。長さはメーカー値が45.5インチで、実測値は45.75インチ(60度法による計測)。
打ってみると、スパーンと鋭い弾き感とともにボールは勢いよく飛び出した。重心距離が短くて非常につかまりが良く、強めのドロー。メーカーの意図通り、フッカーにはつかまりすぎる怖さがあるが、スライサーには右へのミスをかなり軽減できるドライバーだ。前作同様、大型ヘッドとは思えないほどヘッドが返りやすい。RMX 01と比較すると、明らかにドローバイアスが強い。重心距離に対して重心深度が深いから、オートマチックにヘッドが返ってくれる。
ヘッドスピードを46m/sくらいに上げて弾道計測してみると、打ち出し角が13~14度で、スピン量は2400~2800回転。RMX 01と同様、スピン量は多すぎず、少なすぎず。前作に比べると重心が少し深い分だけ安定したスピンが得やすい。意図的にフェース上部で打つと、スピン量が減って2200~2400回転となり、キャリーとランで飛距離を稼げる。前作よりも少しディープフェースになったことで、低スピン弾道が打ちやすくなっている。
純正Sシャフトは、典型的な先中調子。切り返しではシャフト中間部分がムチのように大きくしなり、インパクトゾーンでも先端部分がピュッと大きくしなり戻る。体全体を使って振り切るより、軽く振るほうが、ヘッドが走り、つかまりも良くなっている。
兄弟モデルのRMX 01に比べて、明らかにヘッドが返りやすく、ドロー弾道が打ちやすい。つかまりの良さが際立っているので、スライサーが使うと右へのミスを軽減できるだけでなく、ドロー弾道で飛距離を稼げるドライバーだ。