マーク金井の試打インプレッション

オノフ オノフ ドライバー AKA(2015年)

2015/07/07 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角10度。シャフトは純正(MP-515D)のS。10度表示でリアルロフト角は11.5度。フェース角は見た目通り、ほんの少しだけフックで+0.25度。シャフトはワッグルすると、中間部分が大きめにしなり、ムチのような挙動が手に伝わる。硬さの目安となる振動数は247cpm。市販のアベレージゴルファー向けのSとしては平均的な硬さだ。クラブ重量は303.3gで、バランスはD2。長さは実測値で46インチだった(60度測定法での計測)。

まずは、シャフトに合わせてやや軽めに打ってみた。すると、スパーンとやや乾いた金属音とともに高弾道ドロー。460ccの体積にしてはヘッドが返りやすく、つかまりがすこぶるいい。前作に比べると、明らかに重心距離が短くなっている。加えて、重心角も大きいのだろう。インパクトゾーンでヘッドが左に回転したがるのが手に伝わる。シャフトも先端側がよく動き、ヘッドの返りやすさを促進しているのも同様に手に伝わってくる。フッカーにはつかまりすぎる怖さがあるが、スライサーには右へのミスをかなり軽減してくれそうだ。

フェースの芯でとらえた時の弾道を計測すると、スピン量は2400~2800回転。前作よりもややスピンが減った弾道が打ちやすい。リアルロフト角は大きめだが、キャリーだけでなくランも出やすくなっている。フェースのやや上側でとらえると2000~2400回転まで減り、効率よく飛ばせる弾道になった。

シャフトは、ムチのようなしなり感が味わえる。切り返しでは中間部分が大きめにしなり、ダウン以降はムチのように先端側がダイナミックにしなり戻る。シャフトの中間部分のしなり量が多く、インパクトゾーンではヘッドがピュッと走る。力任せにスイングするよりも、シャフトのしなりを感じながらゆったり振るとタイミングが取りやすいし、インパクトゾーンで効率よくヘッドが走る。スインガーと相性が良いシャフトだ。

前作に比べると、明らかに今回の2015年モデルのほうがつかまり性能がアップしている。2015年モデルはスライサーでもドロー弾道が打ちやすく、飛距離を稼げるドライバーだ。

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