マーク金井の試打インプレッション

ロイヤルコレクション SFD X7 ドライバー

2015/07/28 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブは、ロフト角9.5度。シャフトは純正(ATTAS RC W50)のSシャフト。ワッグルすると手元がしっかりしていて、中間部分がしなる。純正なのにATTASのロゴが入っているのは、USTマミヤと共同開発したシャフトだからだ。硬さの目安となる振動数は245cpmで、市販ドライバーのSフレックスの中では中ぐらいの硬さ。長さは46インチ(60度法計測値)。クラブ重量が298.1gで、バランスはD0.5となっている。

ロフト角は9.5度表示で、リアルロフト角が10.25度。フェース角は±0度。スクエアフェースで、目標に対して構えやすい。

まずは、シャフトの硬さに合わせて軽めにスイングしてみる。すると、インパクトは爽快感のある金属音。メーカーのアピール通り、フェースの弾き感が強く、軽めのスイングなのにボールが力強く飛び出した。前モデルと同じように、この『SFD X7 ドライバー』もフェースがルール制限ギリギリまで肉薄に設計されているのだろう。フェースの弾き感がダイレクトに手に伝わる。

ヘッドの挙動はニュートラル。見た目の通り、スライサーがドローボールを打てるドライバーではない。重心距離も少し長めなのだろう。ヘッドがゆっくり返るタイプで、まっすぐ打てばまっすぐ飛ばせる。操作性はオートマチック系で、直進性が高い弾道を打ちやすい。スイートエリアは見た目通り広く、ミスヒットに対する強さもある。

ヘッドスピードを46m/sまで上げて弾道計測してみる。良い感じで捕らえると、バックスピン量は2300~2700回転くらい。前モデルよりも低スピン弾道が打ちやすく、キャリーとランで飛距離を稼げる。

シャフトは切り返しで中間部分のしなりが感じられるタイプ。初代のATTASに近い挙動だ。インパクトゾーンでは中間がしなり戻る。前モデルに比べると、先端側のしなり戻りが控えめ。これにより、前モデルよりもヘッドの入射角が安定している。加えて先端側がしっかりしているので、ヘッドが少し軽く感じられた。

スイートエリアが広くて、打点がバラついても直進性が良い球が打ちやすい。ルール適合ドライバーだが、フェースの弾きが良く、ボール初速をアップさせて飛距離を稼げる。力任せではなく、クラブ任せで飛距離アップを狙いたいアマチュアに満足度が高いドライバーである。

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ロイヤルコレクション
発売日:2014/11/19 オープンプライス