マーク金井の試打インプレッション

ピン i アイアン

2015/09/22 09:00

構えてみると?

左から6番、7番、8番、9番のヘッド形状。プロ使用モデルの割にヘッドサイズは大きめで、構えたときに安心感がある

今回は、ピンの最新モデルとなる『i アイアン』を試打する。ピンから4モデルのアイアンがラインアップされているが、i アイアンは操作性と飛びを両立させたモデルで、多くの女子プロが愛用している。位置付けとしては、『ピン i25 アイアン』のリプレイスモデルだ。

設計コンセプトとしては、ヘッドはミッドサイズでポケットキャビティ構造。「操作性の高さとやさしさ」のバランスを意識し、弾道をコントロールしたいアスリートゴルファー(中上級者)向けとなっている。そして、ピンならではと言える、豊富なライ角バリエーション。これまでのピンのアイアンと同様、このi アイアンも12種類の中からライ角が選べる。ステンレス鋳造だが、ピンのアイアンはライ角を調整できるのだ。

顔つきはやはりこれまでのピンのアイアンが踏襲され、フェースのヒール側がやや高めで、トウ側の丸み感は少なめ。いわゆるボックス形状で、スクエア感が強いところが特徴だ。グースの度合いは、ミドルアイアンがセミグースで、ショートアイアンになるほど度合いが小さくなる。前モデルのi25 アイアンに比べると、全体的にグースの度合いは小さくなっている。ソール幅は全体的にやや広めで、バウンス角が大きめ。メーカー値によれば、7番アイアンのバウンス角は8度もある。

バックフェースはアンダーカットが大きい、ポケットキャビティ構造。重心を深くしたいという意図がうかがえる。ロフト角は前モデルに比べると1度立っているが、重心を深く、低くすることでボールが上がりやすくなった、とメーカー側はアピールしている。

『ピン i アイアン』シリーズは女子プロの使用率が高く、見た目にはシャープながらもミスに強いのが特徴。球筋の打ち分けやすさもさることながら、どんなミスに強いのか、じっくりテストしてみたい。

打ってみると?(弾道は)≫
1 2 3 4 5
ピン
発売日:2015/09/04 参考価格: 116,640円