マーク金井の試打インプレッション

コブラ KING LTD ドライバー

2015/12/15 09:00

クラブを計測してみると?

純正シャフトは手元の剛性が高く、中間部分から先端側にしなるポイントがある。典型的な先中調子で、ほどよく球をつかまえてくれる

ノーマルポジションでロフト角が10.5度だと、リアルロフト角は10.5度。フェース角が-1.75度、ライ角は58.5度と、今どきのドライバーにしてはライ角がややフラットである。ロフト角10.5度のドローポジションに設定すると、フェース角が-2度でリアルロフト角は10.5度。ライ角は60.75度まで増えた。このドライバーは調整機能でライ角をアップライトにすることで、つかまりを良くしているようだ。

ロフト角の設定を9度に小さく調整すると、リアルロフト角が9.5度、フェース角は-3.75度になった。対してロフト角を12度に増やすと、リアルロフト角が12度、フェース角は+0.5度になった。KING LTD ドライバーもシャフト脱着式のため、ロフト角を小さくするとフェースが右を向く度合いが増し、ロフト角を大きくするとフェースが左を向く。つかまりの目安となる重心角はノーマルポジションで25度と、ややつかまり重視の数値だ。

シャフトはメーカー値、実測値ともに45インチ(※60度測定法での計測値)。コブラ・グラファイトデザイン ツアーADの振動数は251cpm。純正シャフトのSフレックスとしては平均的な硬さである。クラブ重量は321.5gで、バランスはD4。ヘッド単体の重量は201.5gで、スリーブを装着すると207gを超える。市販ドライバーの中ではかなり重たいヘッドである。20~45歳くらいの男性で、体力が平均的もしくはそれ以上のゴルファーに適したスペックと言える。

クラブ測定データ

シャフトコブラ・グラファイトデザイン ツアーAD(S)
ロフト(度)10.5
リアルロフト(度)10.5
ライ角(度)58.5
フェース角(度)-1.75
長さ(インチ)45
振動数(cpm)251
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コブラ
発売日:2015/11/13 参考価格: 84,240円