マーク金井の試打インプレッション

ミズノ JPX EIII sv ドライバー

2016/01/12 09:00

構えてみると?

ヘッド形状は奥行きが深く、ヒール側のボリューム感も大きい。フェース角もつかまりの良さを意識させる

ミズノのアベレージゴルファー向けブランドである「JPXシリーズ」。その最新作となるのが、今回試打する『JPX EIII sv ドライバー』。約1年ぶりのモデルチェンジになるが、メーカー側によれば、コンセプトは「つかまり+スピン量3段階調整ヘッドで、やさしく飛ばす」と、前作『JPX EIII ドライバー』以上のつかまり性能をアピールしている。

ヘッド形状は前作と同様、奥行きが深く、ヒール側のボリューム感も大きい。ヘッド体積は440ccとやや小ぶりで、フェースもそれほど面長ではない。インセットホーゼルにもなっているせいか、アドレスすると重心距離が短く感じられる。さらに、フェースが左を向いているので、つかまった球が打ちやすいことが伝わってくる。

ソールに目を転じると、バックフェース側に重量調整ネジが配される。ネジ止めはレール構造になっており、重心の深さ(つかまり)を3段階調整できる仕組み(ウエイトポート)が採用されている。これにより、前作に比べてつかまり性能が約5%アップしているそうだ。

フェース高さはシャローで、定規で測ってみると前作と同じ約52ミリ。ヘッドスピードが遅めの人でも、高弾道をイメージしやすいデザインだ。

ヘッドとシャフトは脱着できる可変式。シャフトの装着方向を変えることで、ロフトとライ角の調整が可能。ロフト角は8.5~12.5度、ライ角はノーマルとアップライトから選べる。

JPX EIII sv ドライバーは、見るからに「スライサーへのお助け要素が強いドライバー」へモデルチェンジした。メーカーの意図通り、ドロー弾道が打ちやすいのか。じっくりテストしてみたい。

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