マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストンゴルフ PHYZ ドライバー(2016年)

2016/03/29 09:00

構えてみると?

へッドはオーソドックスな丸形形状で奥行き方向に広がっている。フェースの向きはややフックで、捕まりが良さそう。

ブリヂストンのプレミアムブランドであるPHYZ。シリーズ4作目となるこのモデルのメインターゲットは50歳以上の熟年ゴルファー。今回はクラブ作りのコンセプトをガラッと変えてきた。前作はシャフト脱着式による弾道調整機能、長さ可変機能と調整機能満載だったが、今回は調整機能が付いていない。シャフトとヘッドは接着、固定されている。

その代わりに、今回はフィッティングをベースにし、専門のショップでゴルファー1人ひとりに合わせたクラブを提供するシステムを採用。PHYZの購入を検討しているゴルファーは、ショップに出向き、実際にボールを打つ。3球打ったスイングから、スイングの特性を計測し、最適重心、最適シャフトが選定される。それから実際にそのスペックのクラブを試打し、仕様を決定、納得したうえで購入する。セミオーダーメイドの服を作るのと同じ方法で、自分に合ったクラブを手に入れることができるのだ。

そのベースとなるヘッドだが、ヘッド体積はルール最大級の460cc。ヘッドはオーソドックスな丸形形状で奥行き方向に広がっている。フェースの向きはややフックで、捕まりの良さをアピール。前作はクラウン部前方にはパワースリットが3本入っていたが、今回はヘッド内部(クラウン内側)にパワースリットが配され、クラウン部分は突起がなくなりつるっとしている。加えて、クラウン部分は最前方に塗装がなく、アドレス時にフェースが見えやすくなる配慮がなされている。

ネックはこれまで同様、インセットホーゼルを採用。フェース面もヒール寄りに少し偏り、形状的には重心距離を意図的に短くしようとする意図が窺える。
クラブの長さはメーカー値、実測値ともに45.5インチ。試打クラブの重量は279.1g。前作よりも16gほど軽い。

今回から実際にショップで試打し、その結果を元にセミオーダーでクラブ供給するスタイルになっているが、クラブで一番大事なのは基本性能。どこにこだわって設計されているのか、どんなゴルファーと相性がいいのか、じっくりテストしてみたいと思う。

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