マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ APEX アイアン(2016年)

2016/05/10 09:00

構えてみると?

左から6番、7番、8番、9番のヘッド形状。軟鉄鍛造にしては大きめのヘッドは、視覚的に安心感がある。

キャロウェイゴルフでは現在9種類のアイアンがラインアップされているが、今回試打するのは打感と飛距離にこだわった、APEXシリーズの主力モデルとなる『APEX アイアン(2016年)』。
ヘッドは2ピース構造と凝った作りで、フェース素材は17-4ステンレス。ボディの素材は軟鉄。バックフェースは凹んだキャビティ構造であると同時に、ヘッド下部は中空部分も設けられている。見た目はオーソドックスなキャビティだが、弾き感が強い肉薄カップフェースが採用され(4~7番)、かつ重心を深くする設計もなされている。バックフェース裏側にはエラストマーを装着することでソフトな打感を実現している。

顔つきはオーソドックスで、フェース長はやや長め。見た目に安心感がありつつも、シャープな形状を保っている。車に例えるならばマニュアル車とオートマチック車の中間、セミオートマチックという感じだ。
番手別にネックがオフセットされており、アドレスするとボールを包み込むイメージが湧き、ハンドファーストに構えやすく仕上がっている。

ショートアイアンはヘッドを小ぶりにすることで、ラフからの抜けの良さを実現している。
ソール幅は定規で測ってみると約21ミリ。バウンス角はやや大きめだが、ソールに丸み感が強いので、抜けの良さを感じる。
“上級者も好むヘッド形状でありつつ、なおかつ飛距離性能にもこだわっている”とメーカー側はアピールしている。飛びっぷりもさることながら、打感の良さやミスに対する寛容性はどれくらいなのか、じっくりテストしてみたいと思う。

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