マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ XR 16 フェアウェイウッド

2016/06/21 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブは3Wでロフト角は15度。シャフトは標準装着される「XR」のSフレックス。ワッグルすると手元剛性が高く、中間部分から先端にかけてしなる。典型的な先中調子だ。振動数は250cpm。メーカー純正シャフトのSフレックスの平均的な硬さ。クラブの長さは43インチでバランスはD1。クラブ重量は315.5gと平均的な重さである(※実測値)。

まずはシャフトに合わせて、やや軽めにスイングしてみると、「シュパーン」と鋭い弾き音とともにボールが鋭く飛び出した。FWを打っているにも関わらず、『XR 16 ドライバー』を打った時と同じく、心地良い手応えが手に伝わる。

ストレートボールを意識してスイングすると、イメージ通りのストレート弾道。スイートエリアが広いのだろう。多少芯を外しても直進性が強い弾道が打ちやすい。捕まりに関しては見た目通り、スライスを軽減するよりも、左へのミスが出づらいタイプだ。

印象に強く残ったのがスピン量。重心が低くて浅いからだろう。上手く捕らえるとドライバーで打ったかのような低スピン弾道となり、キャリーだけでなくランでも飛距離を稼げる3Wである。

ヘッドスピードを44m/sぐらいに上げて弾道計測すると、中弾道で低スピン弾道。芯で捕らえると打出し角は12~13度で、スピン量は3000~3400回転。3Wとしてはスピン量がかなり少ない。試しに、低めにティアップして打ったら、打出し角は14度前後、スピン量は2400~2600回転前後となった。ティアップして打つとまさにドライバーのような強い弾道が打てる。

標準装着される純正シャフト「XR」は、切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンではシャフト先端が鋭くしなり戻る。癖のない先中調子でタイミングが取りやすいシャフトだ。

ドライバーに比べると3Wはフェースが薄べったい。構造的にはフェースの弾き感は強くならないにもかかわらず、『XR 16』の3Wはドライバー並みの弾き感があり、実際にボール初速も出ている。ヘッドスピードが遅くなるとボールが上がりづらい感じになるが、前作同様、飛びに特化した3Wである。

セカンドショットだけでなく、ティショットでも3Wを積極的に使いたいFWに飛びを求める人、そして3Wをいろんなシチュエーションで使いたい人には、『XR 16』は満足度が非常に高いFWだ。

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キャロウェイ
発売日:2016/02/19 参考価格: 38,880円