ピン i BLADE アイアン
2016/09/27 08:00
構えてみると?
1959年の創業以来、ピンはキャビティ構造のアイアンをずっと作り続けているが、今回試打するi BLADE アイアンは形状が異なる。バックフェースの凹みは非常に小さく、試作アイアンかと勘違いするほど、極めてシンプルな形状である。
ヘッドサイズもピンの中ではもっとも小ぶり。Sシリーズの後継機種だけあって、見た目のやさしさよりも操作性を重視してデザインされている。前作S55 アイアンよりはほんの少し大きいが、それでもi アイアンやG アイアンに比べるとコンパクトだ。トップブレードも薄く、マッスルバックアイアンのようなシャープ感を醸し出している。メーカーキャッチフレーズは「プロも唸らせる打感とルックス」だ。
ヘッドの素材は軟鉄鍛造ではなく、ステンレス鋳造。鋳造でありながらも打感の良さにこだわっているが、その秘密はヘッド下部の構造。ヘッド下部は中空構造。この中に大きなエラストマー樹脂を埋め込むことで「心地良い打感」を生み出しているらしい。
打感の良さと操作性の高さにこだわって作られた「i BLADE」。誰にでも打てるやさしいアイアンではないし、メーカー側も「あなたはこのアイアンに選ばれるだろうか。」と挑戦的なアナウンスをしている。打ちこなすにはどれくらいの技量が必要なのか、打感はどんな感じなのか、じっくりテストしてみたいと思う。