マーク金井の試打インプレッション

フォーティーン DT-112 ドライバー

2016/11/29 08:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9度。シャフトはメーカー純正の「MD-350ZD V2」のSフレックス。ヘッドをポンと地面に置くと、フェースはやや左を向いた感じになる。インセットホーゼルと相まって、つかまりの良さが伝わってくる。ワッグルすると手元がややしっかりしていて、中間部分がしなる。

アイアンでウォームアップしてから、打ってみた。「シュパーン」と高めの金属音とともにボールは勢いよく飛んでいく。フェースの弾き感が良いのに加え、長尺効果でヘッドスピードが上がっているのだろう。ヘッドスピードに応じてボール初速が出るので、キャリーで飛距離を稼げる。

ヘッドの挙動は見た目通りで、47インチを超える長尺なのにつかまりが良く、少しインサイドからヘッドを入れるとイメージ通りのドローが打てる。もちろん、アウトサイド・インの軌道でカットに打てばフェード弾道。長尺のわりに操作性が良く、自分のイメージ通りの弾道が打ちやすい。

シャフトは手元が硬めで、中間部分が切り返しでクイッとムチのようにしなる。インパクトゾーンではヘッドの走りを感じるシャフトだ。
そして印象に残ったのが振り心地。47インチを超えている割には総重量が軽くない。重量感があるので手打ちになりづらい反面、振り切るにはそれなりのパワーが求められる。長尺というと非力な人向けというイメージが持たれがちだが、このDT-112 ドライバーにはその常識は当てはまらない。軽く振るよりも、体を使ってしっかり振り切れる人と相性がいいドライバーである。

ヘッドスピードを46m/s前後にして弾道計測すると、打出し角は14度前後で、スピン量は2400~2800回転。高打ち出しでスピンがやや少ない弾道が打てる。高弾道キャリーで飛距離を稼ぎやすい。

クラブを計測してみると?≫
1 2 3 4 5
フォーティーン
飛距離特化型ドライバー
発売日:2016/10/08 参考価格: 62,640円