ダンロップ ゼクシオ フォージド アイアン
打ってみると?(弾道は)
試打クラブに装着されるシャフトは軽量スチール「N.S.PRO 930GH DST」のSフレックス。
まずは7番を打ってみた。1発目から直進性が高いストレート弾道。ヘッドが大きいこともあって、イメージ通りの弾道が打ちやすい。軟鉄鍛造というとハードなイメージがあるが、このゼクシオ フォージドには当てはまらない。見た目通り、ゼクシオを打っているかのようなやさしさ、そして飛距離を得られる。
そして、印象に強く残ったのがフェースの鋭い弾き感。メーカーの意図通りインパクトではフェースの反発性能がアップしており、ボールが力強く飛び出す。反面、フェースの弾きが鋭いために、マッスルバックのようなぶ厚い打感は手に伝わってこない。同社のゼクシオに比べれば打感はソフトであるが、スリクソンZシリーズに比べると、打感がソフトだという印象は希薄である。
ソールは凸型になっており、前側はバウンス角が適度についている。これにより、払って打つよりも、ややダウンブローに打った時の方がヘッドの抜けが良く、かつダフりのミスにも強くなっている。
スイートエリアは見た目通りかなり広い。ゼクシオと同じくミスに非常に強く、直進性の高い弾道が打てるアイアンだ。
弾道は中弾道でスピンはやや少なめ。弾道計測してみると打ち出し角が19~20度で、スピン量は5000~5500回転。7番アイアンとしてはスピン量が少なめでキャリーが出やすく、風にも強い弾道が打ちやすい。グリーンに落下後、ややランが出るアイアンだ。
標準装着されるシャフト「N.S.PRO 930GH DST」のSフレックスは挙動が安定しており、軽量スチールとしては先端側の強度が高め。ダウンブローに打つスイングと相性良く仕上がっている。
フェースの弾き感が強く、スピンが少ない強弾道がオートマチックに打てるので、やさしく飛ばせる。ゼクシオ同様、飛距離性能が高い。ヘッドが軟鉄鍛造なので、ゼクシオに比べると打感もややソフトに仕上がっている。 ゼクシオを使いたいけれど、ヘッド素材は軟鉄鍛造にこだわりたい。そんなゴルファーには満足度が高いアイアンだ。