キャスコ パワートルネード ユーティリティ ウェッジ
2017/06/27 05:00
構えてみると?
キャスコと言えばユーティリティクラブでお馴染みのメーカーだが、まったく新たなコンセプトで新商品を誕生させた。それが、今回試打する「パワートルネード ユーティリティ ウェッジ」だ。
へッド体積はU4で113ccと、市販のユーティリティクラブとしては平均的サイズだが、面長フェースでクラウンが膨張色のホワイトということもあって、見た目はかなり大きく感じる。
フェースの厚みは約29ミリで、アドレスするとフェースが面長で薄べったく、高弾道をイメージしやすい。そして目を引くのがクラウンの後方の形状。イエローのグラフィックが入った部分は高く盛り上がっている。これにより、ウェッジのようにダウンブロー軌道をイメージしやすいとメーカーはアピールしている。
アドレスしてもうひとつ目に入るのが、フェースプログレッションの少なさ。アイアンのグースネックのようになっているので、つかまりの良さを感じさせ、そしてダウンブローに打ち込みたくなる形状になっている。
ソールも形状が凝っていて、ヒール側はフラットになっているのに対し、中央部分はラウンドが強い。ヒール側をフラットにすることでヘッドの座りを良くし、中央部分のラウンドを強くすることで様々なライに対応できるように仕上がっている。
シャフトもこれまでのパワートルネードと大きく異なっており、先端側が非常に太い。定規で測ってみると先端径は約11.6ミリで、これは一般的なユーティリティ用カーボンシャフトよりも2ミリ以上太い。
“ウェッジのようにピンをデッドに攻められる”というのが、新しい「パワートルネード ユーティリティ ウェッジ」の設計コンセプト。つかまりやボールの上がりやすさ、スピン性能はどんな感じなのか?じっくりとテストしてみたいと思う。