マーク金井の試打インプレッション

本間ゴルフ ツアーワールド TW737 Vs アイアン

2017/09/19 12:00

打ってみると?

試打クラブに装着されるシャフトは、軽量スチールの「日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105」。硬さはSフレックスで、ワッグルすると手元がクイッとしなる。オリジナルグリップはやや肉厚で太めだ。

まずは9番アイアンから打ってみた。「ビシュ」という、心地良い手応えとともにボールは鋭く飛び出した。弾道はやや高め。ストロングロフト効果もあって、しっかり距離が出ている。

続いて7番アイアン。こちらも手応えが厚い。キャビティの肉薄フェースとは思えないほど打感がソフトだ。それでいてボールは力強く飛ぶ。ソールの抜け具合もちょうどよく、ダフりのミスにも適度に強い。打点が多少ブレても距離が安定している。

弾道計測してみると、打ち出し角が17.5~18.5度で、スピン量は5900~6300回転。スピンがしっかり入るだけでなく、スピン量も安定している。きちんと止まる球が打ちやすく、かつ距離感もバラつきづらいアイアンだ。

次に5番アイアンを打ってみると、ロフト角(24度)の想定以上にボールが上がってくれる。低重心の効果でイメージ通りのキャリーが出しやすく、トップブレードが薄いのでシャープに鋭く振り抜ける。

印象に残ったのが直進性。インパクトゾーンでのヘッド挙動が安定しているので、直進性が高い球が打てる。ヘッドはやや小ぶりだが、ストレート弾道でピンを狙っていけるアイアンだ。
インサイドからヘッドを入れるとドロー、ややアウトサイドからカットに入れると、イメージ通りのフェードが打てる。キャビティ構造であるが、マッスルバックのような操作性の高さも兼ね備えている。

キャビティ構造でミスにも適度に強く、ストロングロフトで距離も出る。見た目にこだわりつつ、飛距離とやさしさを求める中・上級者にとっては、非常に使い勝手がいいアイアンだ。

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本間ゴルフ
発売日:2016/10/18 参考価格: 123,120円