マーク金井の試打インプレッション

スイングの乱れをカバー「グラファイトデザイン ツアーAD IZ」

2017/12/05 05:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドは、テーラーメイドの「M2」。体積はルール最大級の460cc。ロフト角は表示が9.5度で、リアルロフト角は10度前後というもの。

試打するシャフトの種類は「IZ-6」(60グラム台)のSフレックス。ワッグルしてみるとシャフトのしなり感は控えめ。手元から中間にかけて少ししなり、先端側はほとんど動きがない。中調子であるがシャフト全体としては硬めの仕上がりだ。

まずはヘッドスピード43m/sぐらいから打ってみた。ワッグルした時と同様、シャフト全体は硬めなのだが、切り返しではシャフトの手元がクイッとしなる。言葉としては矛盾しているが、硬いのに硬くない。これまでのグラファイトデザインのシャフトにはない、マイルドな感触が手に伝わる。

ダウンスイングでのシャフトのしなり戻りはそれほど速くなく、インパクトゾーンではシャフト先端の動きが控えめ。ヘッドがレベルに動くので、入射角が安定し、打点位置も安定する。ヘッドの挙動をコントロールしやすく、芯でとらえやすいシャフトだ。

ヘッドスピードを46m/s前後に上げてもしなり感はあまり変わらない。トップからダウンの切り返しでは、手元がクイッとほどよくしなる。シャフトがしなり戻るスピードもそれほど速さを感じない。ボールの飛び出しもゆっくりしているのだが、弾道が何とも力強い。初速と終速の差が少なく、ボールが「ドローン」という感じで飛ぶ。見た目の派手さはないものの、実際は距離がしっかり出るタイプだ。

弾道計測してみると、弾道の高さは中ぐらいで低スピン。ヘッドがアッパーに動きづらい分だけ、フェースの上側でヒットしやすく、低スピン弾道がオートマチックに打てる。ストレート弾道を打つイメージでスイングすると、軽いフェード弾道になった。

続いてヘッドをインから入れたら、軽めのドロー弾道、ややカットにヘッドを入れたら軽めのフェード弾道。球筋を打ち分けようとしても、イメージよりも球は真っ直ぐ飛んでいき、直進性の高さが際立っている。

印象に残ったのが、スイング中のシャフトの挙動。いい意味で遊びがあって、追従性が高すぎない。ダウンスイングで軌道が多少ぶれても、シャフトの挙動が実に安定している。

ツアーAD IZ」は硬く仕上げているにも関わらず、打つと硬さを感じさせないチューニングがなされている。挙動が機敏すぎないことで、スイングの乱れをシャフトがカバーしてくれる。飛距離性能の高さだけでなく、コースに出た時に安定した弾道を打てるのが何とも魅力的なシャフトである。

【適正ヘッドスピード】

ツアーAD IZ-6(S)

適正ヘッドスピード44~48m/s

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