マーク金井の試打インプレッション

安心感のあるぶっ飛び 「ブリヂストン ツアーB JGR HF1 アイアン」

2018/01/30 05:00

打ってみると?

試打クラブに装着されるシャフトは、フジクラ製のカーボンシャフト「Air Speeder G for Iron」。硬さはRフレックス相当。シャフト重量は48gと非常に軽く、適度にねじれを感じるタイプである。素振りをしてみると数値よりもさらに軽く感じ、女性用アイアンを手にしたような感覚になる。

まずは9番から打ってみた。構えてまず感じるのはクラブの長さで、9番で37インチもある。これは通常の7番アイアンと同じ長さ。7番アイアンを打った時のように力強く、ショートアイアンというよりはミドルアイアンの弾道だ。フェースの弾き感も強く、1発目から150ydを超えた。しっかり振ったら160yd近く飛び、自分が何番で打っているのか分からないぐらい飛距離が出る。

次に7番アイアンで打つと、ますますその飛距離に驚かされる。標準的なクラブよりも1インチ長く、フェースが鋭く弾くため、まるでユーティリティを打った時の感触だ。7番で26度とストロングロフトなので飛ぶことは分かっているものの、それでもキャリーが180ydを超えてくるのには驚く。それでいてボールは7番に近い感じで上がる。

7番で弾道計測してみると、打ち出し角は15度前後で、スピン量は4100~4600回転。ロフト角が26度と少ないことに加え、重心がかなり低いのだろう。いい感じで芯に当たるのでスピン量は少ない。7番だとボールが落下後、5~10ydぐらいランが出そうな弾道になった。スピンで止めるというよりは、弾道の高さで止めるイメージで打ちたいアイアンである。

試打して印象に残ったのがソールの抜け具合。見た目から払って打ちたくなるが、その通りに打つとスパーンと気持ち良く抜ける。幅広ソールだが少しバウンス角もついているので、ダフりのミスにも強くなっている。

ボールのつかまりはニュートラル。ヘッドが大きいわりにグースの度合いが少ないこともあり、こすり球よりも引っかけのミスが出にくく仕上がっている感じがする。

ヘッドは大きく、ソール幅が非常に広くて、クラブの長さもある。実際の番手と見た目が一致しない点は好みが分かれそうだが、飛距離については申し分ない。全番手がユーティリティ感覚で使え、9番で7番の飛距離、7番で5番の飛距離を得られる「ぶっ飛びアイアン」である。

クラブを計測してみると?≫
1 2 3 4 5
ブリヂストン
爆飛びフォージドアイアン
発売日:2017/09/22 参考価格: 129,600円