マーク金井の試打インプレッション

まるで小ぶりなドライバー「キャロウェイ ローグ スター フェアウェイウッド」

2018/05/22 05:00

打ってみると?

3Wの表示ロフト角は15度。ややシャローフェースなこともあり、アドレスするとフェース面がしっかり見える。ヘッドの据わりの影響もあり、ヘッドを置くとフェースが開いた感じになる。

装着されるシャフトは純正の「三菱ケミカル FUBUKI for CW40」のSフレックス。ドライバーと同様、ワッグルすると中間から手元側がやや大きめにしなり、Sフレックスにしては軟らかめのシャフトだ。

まずは軽めのスイングで打ってみた。「シュパーン」と弾き感が強いインパクト音とともに、ボールはやや低めに飛び出した。直進性が非常に高いストレート弾道。3Wを打っているというよりは、小ぶりなドライバーを打っているような感触が手に伝わる。

3Wにしては慣性モーメントが大きいからだろう。スイートエリアが広く打点のブレに強い。球の高さはロフト角通りで、スピンが少ない弾道を打ちやすい。

ヘッドスピードを43m/sぐらいで弾道計測すると、打ち出し角は11.5~12.5度で、スピン量は3000~3400回転。フェアウェイウッドというよりは、ドライバーに近いスピン量でキャリーとランで飛距離を稼げる。低くティアップして打つと、打ち出し角は14度前後、スピン量は2700回転ぐらいまで下がり、キャリーが伸びて飛距離をしっかり稼げた。

「FUBUKI for CW40」は、切り返しでシャフト中間部分がやや大きめにしなり、ダウンスイングではしなった分だけしなり戻る。シャフト重量が軽い点は好みが分かれそうだが、癖のない挙動でタイミングが取りやすく、フィニッシュまで気持ち良く振り切れる。

キャロウェイは低スピン弾道で飛距離を稼げるフェアウェイウッドを作るのが得意だが、この「ローグ スター」もその流れを汲んでいる。フェースの弾き感が強いので、ボール初速も稼げる。

3Wの場合、ヘッドスピードが遅い人はボールが上がりづらく感じる場合もあるが、飛距離性能は非常に高い。ティショットでも3Wを積極的に使いたいゴルファーにとっては、大いに期待に応えてくれるフェアウェイウッドである。

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キャロウェイ
FWにも2の柱を搭載
発売日:2018/02/23 参考価格: 51,840円